女性の再就職・職場復帰

更新日:2009年09月24日

夢を語る大人になろう 小巻亜矢さん

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「コーチングが人生を変えた」では、専業主婦時代に苦しい思いをした小巻さん。今回は、厳しい子育てを経たお子さんとの関係をはじめ、コーチングと出会ってから生まれ変わったご自身についてお話いただいてます。

文章:川崎 あゆみ(All About「ワーキングマザーのキャリア」旧ガイド)
コーチングが人生を変えた 小巻亜矢さん」では、専業主婦時代の焦りと苦悩についてのお話をご紹介しました。次に、自らを鬼母だったと振り返る子育てと、コーチングを学んだ後の大きな変化について語ってくださっています。

子どもと向き合おうとしない鬼母だった

Hello Dreamのプロジェクトの1つとして、11月1日を「夢の日」と決めました。大人も子供も、みんなが「夢」について考える日です
子どもに対しても、私の価値観や考え方を押し付けていました。私も頑張ってるから、あなたも頑張りなさいって。「子どもにどうしたい?」なんて聞いたことないし、他の子と比べるし、まったく子どもと向き合わなかったんです。ダメな母親の典型でした。

もちろん根本には、ちゃんと育てなきゃ、いいお母さんでいなくちゃ、いい学校に入れなきゃって、親としての愛があるんです。でも、がちがちに凝り固まった価値観を持っていたので、子どもは自分とは別人格だってわからなかったんですよね。

生まれたときから別人格なのに、自分のお腹から生まれているから何でも一緒だと錯覚してしまっていたんですね。私が好きなものはこの子も好き、私が嫌なものはこの子も嫌だろうと考えて押しつける。しかも、かなり厳しかったと思います。プラスティックのバットを持って仁王立ちして。まさに鬼母でした。

子どもたちにも価値観があると気づいた

長男ももう大学3年生。それでも、当時のことを思い出すだけで、「かわいそうで目が潤みます」
私のイライラを全部長男にぶつけていたんです。今思いだしても、本当に辛かっただろうなっていうことがいっぱいあって、気がつくと「あのときは、ごめんね」って謝っています。彼に対して「どうしたいんだろう、何を考えているんだろう」って思ってあげることが一切なかった。彼は本当に孤独だったと思います。何か私に訴えようとしている彼を「うるさいっ」と抑え込んでしまっていました。反抗期さえも出させなかったですね。私に価値観があるように、この子にも価値観があるということをコーチングを学んで気付いたときは本当にショックでしたね。

コーチングを学んでから、一度、息子にちゃんと謝ったことがあるんです。「コーチングっていうのを勉強して、今までのあなたへの接し方を反省した。本当に申し訳なかった。ごめんね。辛かったよね」って言ったら、「もういいよ」って。

いつだったか、息子に「なりたいものってあるの?」って聞いたら、「海賊」って言うんです。それまでの私だったら、「高1にもなって、馬鹿言ってるんじゃないわよ!」で終わっていたと思うんですが、「海賊か~。海賊のどういうところに惹かれるの?」とまずは受け止めてから丁寧に訊いていったんです。すると、「誰かを守りたい」と思っているらしいということがわかってきたので、「誰を守りたいの?」って訊いたら、「家族」だと言う。あれだけひどいことをしてきたのに、私のことを守ろうと思ってるんです。彼の優しさを感じたり、自分が許してもらった感じがして、その30分は、私の人生の宝物になっています。

命を託されていることの意味

一昨年、私、乳がんが見つかったんですよ。いろいろ大変ではありましたが「命」と向き合ういい時間になりました。その時に、「本当に自分がやりたいこと」について考えました。

それまでの人生とこれからの人生に思いを巡らせ、もし、これからも生きていい、という結果になるとしたら「私は何のために生かされているのか」と考えました。いろいろあっても、私は本当に多くのかたに支えられてここまで来た。いろんな経験があったからこそ、今の自分がある。「生まれてきてよかった~」と心から思えることが有りがたくて感謝があふれました。そのとき、生かされている意味が「つなぐこと」ではないかと気づいたんです。人と人、今までの色々な経験、全てのことを「つなげなさい」っていうメッセージをもらった気がしました。

つないだ結果いろんなことがあるけれど、「産まれてきて良かったな」という思いで世界中の人が生きていけたらいいなと。そのお手伝いをすることが私のミッションで、そのために私の命、時間を使っていこうという思いで生まれたのが“ハロードリーム”なんです。

「お金も能力も年齢も何の問題もなかったら何がしたい?」と聞かれたら、「60歳になったら留学したい!フランスに行きたい」って答えます

大人が素敵でいること

大人が夢を持って生き生きしていないと、子どもたちも夢を持てないと思うんです。だから40代にもなると人生も下り坂だととらえて、先が見えてきたって思ってしまう人が多いのを残念に思います。40代、50代からが楽しいのに。先日50歳になったんですけど、できないことはできないって言えるし、どんどん自分に正直により自由になっていく感じがしています。もちろん、体にはあちこちガタがくるけれど、早めに検診に行くなどして自分の体は自分で守りながら、「やりたいことをやろうよ」って言いたいですね 。

3日坊主のススメ

自分は、何がしたいののかわからないという人もいますが、やれることからやってみるっていうのも1つでは? 資格を取ってからじゃないと働けないとか、こうしないとできないということよりも、とりあえずそこにあるチャンスを取ってみる。

本当にそれが好きかどうかわからない時も、とりあえずやってみる。英語が上手になりたいなら一度やってみて、やっぱりそうでもなかったと思えばやめればいいという考え方です。本当はスペイン語をやりたかったんだと気付いたり英語の勉強をしたかったのではなく、外国に行きたかったんだって気付くこともありますね。「3日坊主のススメ」です(笑)。もちろん続けることは大事ですが、何が大切なのかはやってみないとわからないですよね。


小巻さんご自身もお辛いことを経験をしながらも、現在はたくさんの夢と希望にあふれ、「多くの人に笑顔を」とエネルギッシュに活動されています。年齢は取るものでなくて、積み重ねていくものなのだなということをあらためて感じました。

「大人が素敵じゃないと、希望に燃えていないと、子どもたちが将来を描けない」私も、常々そう思っています。「あんな大人になりたい」と思ってもらえるような女性を目指したいものです。小巻さんをお手本に。

小巻亜矢さん
・40歳からの女性の輝きを応援する会社 株式会社Nal
ハロードリーム

【Hello Dream イベントのお知らせ】
11月1日 夢の日 記念イベント

(執筆者:水野 順子)

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