女性の転職/女性の再就職・職場復帰

20代独身女性は、仕事<家庭?!

厚生労働省が発表した「男女共同参画白書」によると、20代の女性の多くが「男は仕事、女は家庭」という意識を持っていることがわかりました。この意識のもとにあるものは何なのでしょう。

執筆者:川崎 あゆみ

「ワーキングマザーのキャリア」の記事をお読み下さっている方は、結婚や出産を機に家庭に入った方が多いかと思いますが、今の20代独身女性は、「仕事を辞めて家庭に入る」ということについてどのように考えているのでしょうか。

女性の平均収入は、300万円以下?!」に続き、調査結果からその実態を見てみたいと思います。

夫は外で仕事、妻は家庭を守るべき?!

出産後も仕事を続けるのも、ブランクの後、再び仕事を始めるのも、どちらも大変。
「夫は外で働き、妻は家庭を守るべき」という考えには、「賛成」あるいは、「どちらかと言えば賛成」の人は、男女ともに年々少なくなってきています。18~34歳の未婚女性の理想は、過去20年の間に「専業主婦を希望」と「仕事を持ち続けたい」という人の割合が、それぞれ入れ替わりました。

           昭和62年 → 平成17年
専業主婦を希望 33.6% → 19.0%
継続就業を希望 18.5% → 30.3%

一度仕事を辞め、ブランクができると再就職は大変であるという認識が広まってきたからでしょうか、「子どもができても、ずっと仕事を続ける方がよい」と考える人の割合が、「子どもができたら仕事をやめ、大きくなったら再び仕事をもつほうがよい」とする人を上回っています。

短時間労働からフルタイムへステップアップ

子どもの成長段階に応じて、働き方を変えていくというのが多くの人の希望。
一度、仕事を辞めて家庭に入り、子供から手が離れたら再就職をしたい女性は多いのですが、実現できていない人が多いのが現状です。

希望する働き方としては、子どもが小さいときは「家でできる仕事」、子どもが小学生ぐらいであれば「短時間労働」、子どもが中学生以上になると「残業のないフルタイムの仕事」となっていますが、実際には働きたいけれども、それが実現できていない人の割合が高くなっています。

*内閣府 「男女共同参画社会に関する世論調査」(平成19年)

働きたいけど、働けない。再就職を希望しながらも「家のことと、仕事を両立できるかどうか不安」とおっしゃいます。夫や家族の理解・協力なしでは、妻が1人で仕事もしながら家庭の中も完璧にこなすなんて大変なことです。

夫婦の家事分担について見てみましょう。
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