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| 「日本沈没」なんて考えすぎ(?) |
日本沈没が近づいているシグナルなのかもしれない(?)……「日本沈没」といえば、1973年に刊行された小松左京さんによるSF小説を思い出しますが、小説あるいは映画の中の話ではなく、現実の世界として、不幸にも各地で自然災害が頻発しています。
6月14日には岩手県内陸部を震源とする強い地震(岩手・宮城内陸地震)があり、岩手県内陸南部と宮城県北部で震度6強を観測しました。調べてみると、この地震によって栃木県と茨城県の北部と南部それぞれで震度4、東京・神奈川・千葉・埼玉各都県の一部でも震度3を記録していました。つまり、関東地方にまで揺れが伝わっていたのです。改めて、今回の地震規模の大きさに驚かされるばかりです。地震大国 日本で暮らす我々は、いかに地震と上手に付き合っていかなければならないか?……こうした問題を我々に突きつけたのが、岩手・宮城内陸地震だったのです。
そこで本コラムでは、これまでに起きた大地震を振り返り、同時に今後、想定される地震の概要についても触れたいと思います。地震大国日本の「過去」と「未来」について、一緒に考えてみることにしましょう。
死者10万5000人 究極の大都市地震「関東大震災」
「地震」と聞くと、95年の阪神・淡路大震災が思い出されますが、今から85年前の大正12年(1923年)9月1日に発生した関東大震災を抜きに、地震を語ることはできません。
相模湾を震源とするマグニチュード7.9の激震・関東大震災。ちょうどお昼時であったこともあり、建物の倒壊による被害より火災を中心とした二次被害による犠牲者が多かったことはよく知られています。当時の家屋は木造住宅が大多数で、その上、風の強い日だったそうです。そのため、「火災が火災を招く」といった様相で火はまたたく間に燃え広がり、さらに被害を大きくしてしまいました。火災を原因とした死者が圧倒的に多かったのは、こうした理由によるためです。
関東大震災による死因の内訳| 家屋の倒壊 | 1万1000人 |
| 火 災 | 9万2000人 |
| 土砂災害 | 700~800人 |
| 津 波 | 200~300人 |
| 合 計 | 約10万5000人 |
余談ですが、現在のマンションは関東大震災をきっかけに誕生しました。火災による甚大被害の教訓を踏まえ、「耐火性」に優れた住宅を造ろうとして考え出されたのがマンションなのです。鉄筋とコンクリートを組み合わせることで火災に強い住宅が完成する……マンションのルーツは、関東大震災にあったわけです。地震と火災は切っても切れない関係にあることを、1つの教訓として学んでおくといいでしょう。
そのほか、阪神・淡路大震災までの主な地震(死者1000人以上)をまとめると、以下のようになります。
○昭和2年3月:北丹後地震(京都府) M7.3 死者2925人
○昭和8年3月:昭和三陸地震(岩手県) M8.1 死者3064人(不明者含む)
○昭和18年9月:鳥取地震(鳥取県) M7.2 死者1083人
○昭和19年12月:東南海地震(三重県) M7.9 死者1223人(同 上)
○昭和20年1月:三河地震(三重県) M6.8 死者2306人
○昭和21年12月:南海地震(和歌山県) M8.0 死者1330人
○昭和23年6月:福井地震(福井県) M7.1 死者3769人
○平成7年1月:阪神・淡路大震災(神戸) M7.3 死者6434人
※M:マグニチュード ※気象庁のHPより引用引き続き、次ページでは平成に入って起こった地震を見ていくことにしましょう。