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面接は、企業の課題、弱点を突け!

採用されたい一心で、ついつい企業のよいところを持ち上げたりしてしまうもの。しかし、それではライバルと差がつきません。じつは企業側は、「自社の弱点を克服してくれる人材」が欲しいものなのです。

執筆者:高野 秀敏


「御社の○○が良くて希望いたしました」

と。面接となると、採用されたい一心で、ついつい企業のよいところを持ち上げたりしてしまうもの。しかし、それではライバルと差がつきません。じつは企業側は、「自社の弱点を克服してくれる人材」が欲しいものなのです。

面接受験予定企業と競合を調べて、課題発見

面接には、事前情報の入手が必須!
面接には、事前情報の入手が必須!
「御社の○○が良くて、入社を希望しています」一見、よい回答に聞こえますが、これでは、面接官に、他の受験者と一緒である、と見られてしまっても仕方ありません。企業には、皆さんもよくご存知の通り、強みも弱みもあるものです。ちょっと目線を変えて、企業の視点に立てば、「会社の課題を解決してくれる人材こそ必要」という原理原則があることに気がつくはずです。

つまり、会社の課題を徹底的に調べること。これこそ、強くお勧めしたいことなのです。では具体的に、会社の課題はどのように調べたらよいのでしょう。下記にポイントをまとめました。

まず、競合のサービスと比較して、負けている点は何か?を考えます。そしてそれは、何故負けているのか?良くないのか?といった背景を想像してみましょう。さらに、そこから代案を考えます。この点については、自分の頭だけで考える必要はありません。知人、友人に相談しても良いのです。業界の人に聞いても良いかもしれません。その上で、自分の持論を話せるようにしておきましょう。

例としては、

「競合のA社のECサービスを使ってみたところ、自宅に商品が届くまで、8日間。一方で受験企業は、10日間かかった。それは人気の商品だから、しかたない部分もあるが、A社は、4日経過した時点で、商品発送が遅れる旨を丁寧なお詫びメールを自分に送ってきた。対して、受験企業は何の連絡もないまま10日間経過。届いた商品にも何もお詫びがなかった。これを経験し、カスタマーサービスの視点からいえば、納品が遅れることが決定した段階で、お詫びメールを送るのはどうだろうか?」


などといったことを提案します。これは、カスタマーサービスで受験しておらず他の職種であったとしても、会社研究をしっかりしてきており、自分なりの考察をきちんと述べられているので、印象がアップにつながります。

以上のように、個人向けのサービスをしている会社のサービスは絶対に体験して、良い点そして、駄目な点を見つけることをお勧めします。会社の課題に対して、自分がこたえられる話を具体的にできればできるほど内定への成功率は高くなります。「御社はとても素晴らしいので入社したい!」といった姿勢だと、自分が低く見られてしまいます。良い点だけでなく、課題発見を是非ともためして頂きたいと思います。



その会社に知人がいないか調べる手も


友達の友達など、ネットワークのなかで、面接予定企業に知人がいないか調べることもじつは、とても有効です。場合によっては相談にのってもらえる場合もあるでしょう。飲みになどいった場合は、その飲み代をご馳走したとしても、非常に安い情報収集代だといえます。ひとつだけ注意点としては、その面接予定企業の方に、「だめなやつ」「レベルの低いやつ」と思われてしまえば、人事などに報告がいってしまうこともある点です。したがって、その場合も会社研究を十分にしてから臨んだほうが良いでしょう。自分が考えている会社の課題とその方が思っている課題をつき合わせたり、それに対して、どうしたら良いか意見を述べたり、ディスカッションをさせてもらうと良いと思います。それ自体が面接対策になるのです。

また、何故その方が転職を決めたのか?など入社している方のリアル情報を具体的に聞いてみると、イメージが具体化して、面接において自信をもって発言できるようになります。また、ネットワークの広げ方として、SNSやブログは大変有効。GREEや上場したばかりのmixiなど、人材の宝庫であるともいえるのです。日記にコメントをしているうちに知り合いになることもあれば、オフ会もあります。参加して、コミュニティを広げる要素は沢山あるのです。

転職活動のときに急に、人間関係を広げようとしてもうまくいかないもの。日常から、ネットワーキング活動を、積極的に行うことをお勧めしたいものです。










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