文章:西村 吉郎(All About「転職のノウハウ」旧ガイド)
学校を卒業してすぐに就職し、そのまま定年までずっと働き続けたとすると、60歳定年では高卒の人で給料を492回、賞与を82回、大卒では給料を444回、賞与を74回、それぞれもらうことになります(4月2日生まれの人が、満60歳を迎えた日に定年となる制度で、賞与は年2回支給とした場合)。
このすべての支給額を合計した額を、一般に『生涯賃金』といいます。今年7月に発表された「賃金構造基本統計調査-平成15年版-」をもとに、この生涯賃金をシミュレーションしてみました。
計算は、平成15年6月時点で支給された給与(残業代などを含む)と、前年1年間に支給された賞与を各年齢階級別の平均賃金を単純に総計する形で行いました。実際には、物価の上昇などを加味したベース・アップなどにより支給水準が変動しますので、この先、いくらもらえるのかを考えるデータとしては不足かもしれませんが、ここ数年の支給水準の落ち着き具合から見ると、実態とはそれほどかけ離れたものにはならないのではないかと思います。
なお、年金の支給年齢引き上げと連動して、定年年齢を現在の60歳から65歳に引き上げようという動きがあります。現在の30代、20代の人が定年を迎える頃には、65歳定年が当たり前になっているものと仮定して、満65歳の誕生日まで働き続けるものとして計算してあります。また、生まれ月によって入社時年齢や定年直前64歳での勤務期間が異なってくるため、便宜上、入社してすぐに誕生日を迎える4月2日生まれの人を想定しました。
大卒男子で2億9172万円
下のグラフは、学歴別にみた男子労働者の生涯賃金です。企業規模によっても格差がありますので、比較のために、大卒者についてのみ、企業規模を平均した数値と、従業員1000人以上、100人~999人、10~99人の各規模別に見た数値とを出してみました。