転職活動の応募のコツ

更新日:2005年01月31日

人事担当者から聞いた 記憶に残る応募書類の悪い見本

企業の人事担当者によると、郵送される履歴書や職務経歴書の中にはかなり非常識なものがあるとのこと。逆の意味で人事の印象に残るケースを集めてみました。

書き損じた何箇所も黒く塗りつぶした履歴書がありました。せめて修正液を使用してほしいものです。(服飾雑貨)

書き損じた部分を、線で消したり、黒く塗りつぶしたりした箇所が目立つ応募書類ほど、嫌われるものはありません。書き損じたら、できるだけ始めから書き直すべきです。

生まれてこのかたの自分史をつづった経歴書をもらったことがあります。波瀾万丈でもない平凡な半生記など読む気にもなれません。(教育)

自己PR書では、自分の性格や経験を説明するために、ときに学生時代のサークル活動など、ビジネスキャリア以外のことに触れることにもなりますが、それも、応募する職種に関連することに限るべきです。求める資質や職務に関連の薄い経験を書き連ねても、何をアピールしたいのかが伝わりません。

自己PR書は、応募企業との接点、希望する仕事を明記した上で、その仕事に必要な能力、資質、キャリアなどをしっかり研究して、自分がいかにその仕事に相応しい経験、キャリアを持っているかをアピールするものです。希望する仕事とアピールしたいことがマッチしていなければ、どんなすごいキャリアを伝えようと意味がないということになります。


封筒が小さいため、経歴書を四つ折りにし、さらに半分に折ったものが送られてきました。自分を大事にしたいのであれば、せめて三つ折りくらいで入る封筒をつかうべきではないでしょうか。(フードサービス)

市販の封筒には、はがきよりも少し大きめのものから、B3用紙を折らずに入れられる大判のものまでさまざまですが、はがきサイズの封筒では、A4用紙を三つ折りにしても入りません。市販の封筒では、A4用紙をタテ二つ折りで入れられる長形1号という封筒がありますが、これだと定形外で郵送料もちょっと高めについてしまいます。定形の封筒では、A4用紙をヨコ三つ折りで入れられる長形3号(ヨコ120ミリ×タテミリ)が一般的といえるでしょう。

履歴書と一緒に郵送する場合は、B4二つ折りの一般的な履歴書(B5サイズ)を折らずに入れられる封筒を使用し、A4サイズの職務経歴書は二つ折りして同封するといいでしょう。

押印も署名もない職務経歴書が少なくありません。履歴書と一緒だからいいと思ってのことでしょうが、他の応募者のものと紛れ、誰のものかわからなくなることもあるんです。(コンサルティング)

職務経歴書や自己PR書には、それぞれ表題を入れた次の行の右端に、自分の名前を書き入れます。押印はあってもなくても構いません。欧米のレジュメにならい、名前の下に住所、電話番号、作成日などを記入するのもいいでしょう。

ある分野の技術者を募集したときのこと。該当する機器に始めて接してからのこと、仲間とサークルを作って活動していることなどに加え、サークル誌に掲載した記事までコピーを送ってきた人がいます。文章がオタクっぽくて、頭が痛くなってしまいました。(情報処理)

いくら自分をアピールしたいからとはいえ、的をはずしたアピールはするだけ無駄。過ぎたるは何とやらで、場合によっては嫌われるということでしょうか。

デザイナーなどのクリエイティブ職種では、自分の作品や作品のコピーあるいは写真などを同封することで、力量を的確にアピールすることが可能になりますが、もし不採用となった場合、肝心のデザインを盗用されるリスクもありますので、十分注意してください。代表的な作品のいくつのコピーを送るに留め、実際の作品は面接のときなどに持参するという方法を考えるべきでしょう。

また、技術系では、自分が関わった製品の設計図などを入れようものなら、秘密保持や知財流出などの面で配慮が足りない人と思われかねません。

日付を修正したり、手垢で汚れた履歴書。明らかに使い回ししているのがわかって、読む気にもなれません。(警備保障)

不採用となって送り返されてきた履歴書を、使い回しするのだけは止めましょう。何カ月か月前に書いたものの、送らずに手元に置いていた履歴書でも、保管状態次第では汚れたり、黄ばみが出たりしていることもあります。志望の動機なども、新たに応募しようとする会社、仕事には必ずしも相応しくない内容になっているはずですから、手間を惜しまず新たに作成しましょう。

A4用紙に行間なしでべったり書き込まれて読みにくいことこの上ない経歴書がありました。1枚にまとめようとしたのは理解できますが、2枚に分けてプリントした方がはるかに読みやすくなるのではないでしょうか。(機械設計)

これは、レイアウトの問題ですね。ワープロなどでは、文字の大きさを小さくすればするほど1ページあたりの行数を増やすことができますが、できれば文字の大きさは12P程度、1ページあたりの行数は40ライン程度に納めるようにしましょう。

同時に、天地左右に各1.5~2センチ程度の空白を設定したり、段落ごとに1行空けるなどの工夫をすると、さらに読みやすくなります。そのことで枚数が増えるとしても、ベタで読みにくい文書になるよりは、ずっと印象はいいはずです。

(執筆者:高野 秀敏)

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小松 俊明

ヘッドハンターとして、グローバル企業の管理職採用に携わる。ビジネスマンの働き方、キャリアや転職、自己…

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