ヘッドハンターとして、グローバル企業の管理職採用に携わる。ビジネスマンの働き方、キャリアや転職、自己…
内定・入社・退職手続き
更新日:2001年11月20日
転職では円満退職が鉄則といわれます。それはどうしてなのでしょうか。円満退職できなかったためにトラブルを招いてしまったケースからそのワケを考えていきましょう。
| コンピュータのプログラマーとして勤務していたAさんの会社では、就業規則で、「従業員が退職するときは、30日前に所属上長を経由して退職届を提出し、継続して勤務しなければならない」という決まりがあった。Aさんがこの決まりに従って、1カ月の退職を上司に願い出たところ、上司は、納品まであと2カ月なのだから、それまで退職を延ばすよう要請した。しかし、Aさんは「すでに新しい勤め先も決まっているから」と1カ月後の退職を強行。Aさんが抜けたあとプロジェクトの進行は一時的に停滞し、結局、約束の納品日より半月遅れとなった。その分、請負金額の値引きを要求されてしまったのである。会社は、この損害が生じたのはAさんの無理な退職にあるとして、Aさんに対して損害賠償請求を検討している。 |
| Bさんは、退職間際になるまで残務整理ができなかったため、自宅に資料を持ち帰ってまで残業し、何とか退職日までに終わらせた。ところが、会社の資料をうっかり自宅に置きっぱなしにしたため、そのことを理由に窃盗罪で訴えられてしまった。 |
(執筆者:高野 秀敏)