文章:西村 吉郎(All About「転職のノウハウ」旧ガイド)
「紹介予定派遣制度」は、あらかじめ決められた1年以内の期間、派遣労働者として勤務した後に、派遣されてそれまで働いていた会社に社員として就職することを予定する派遣の仕事です。
これまでの制度のもとでも、派遣会社に登録して派遣で働いていた人が、派遣先の会社から「社員になりませんか」と誘われて、約束の派遣期間が終わったあとに、その会社の社員となるケースがなかったわけではありません。
しかし、紹介予定派遣制度ができたことで、これまでのように、新しい就職先がみつかるまでというような腰掛け的な気持ちで派遣の仕事に就くのではなく、社員として転職を果たすための新しいルートとしても、派遣が利用できるようになったといえます。やってみたい仕事があるんだけど、実際に経験してみないとできるかどうか、本当に自分が希望している通りの仕事なのだろうかと不安に思っている人や、自分が希望する環境を備えた職場なのかどうかを実際に働いてみてから決めたいという人にとっても、この制度を活用することでミスマッチが防げるとことになります。
そのほか、年齢制限などのために応募できる企業が限定されてしまうという人や、子育てなどでしばらく仕事を離れていた人なども、比較的敷居の低い派遣の仕事から始めて、派遣された会社でがんばることで能力を認めさせ、社員となることも可能になるのではないでしょうか。
この紹介予定派遣は、従来から行われている人材派遣とは基本的に異なります。紹介予定派遣としての労働者派遣を行うときは、労働者の登録受付および雇い入れの際に労働者から申し出あるいは同意があり、かつ派遣先が紹介予定派遣に同意したうえで労働者派遣契約が締結されなければならないとされているのです。
わかりやすくいえば、まず、あなたが人材派遣事業を行っている会社に出かけて仕事が欲しいと登録するときに、あなたが紹介予定派遣労働者としての登録を希望し、人材派遣会社もこれに合意したうえで、登録を受け付けてもらうことになります。登録後、仕事の紹介を受けるときにも、実際の職場となる会社が、派遣期間が終了した後に社員として採用することを希望する場合に限って、そのことを予定した派遣を行うことになるというわけです。
ただ、紹介予定派遣の契約のもとに働いたとしても、あなたが派遣されて働いていた会社には就職したくないと思うときは、その会社への就職を断ることができます。一方で、あなたの側が派遣された会社に就職したいと希望しても、会社の方があなたを社員にすることを拒否することもできるのです。また、予定どおり派遣先が直接雇うことになる場合でも、必ずしも正社員としての雇用になるとは限りません。場合によってはアルバイト、パート、契約社員といった形になることもあります。
<関連サイト>
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就職予定派遣の基礎知識・
日本人材派遣協会ニュースページ