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銃社会アメリカについて知っておくべき事実(2ページ目)

危ないところに近づかない、夜は一人で出歩かない…そんな常識が通用しない銃乱射事件がアメリカで起きた。アメリカの銃社会において、知っておくべき事実とは?

西島 美保

執筆者:西島 美保

社会人の学びガイド

「クリスマスの銃セール!」新聞の折り込み広告

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わずか20~30ドルで買える銃もあるとか…?

私が留学していた時、新聞の折込広告として入ってきたのが銃の広告。クリスマスシーズンに引っ掛けたビッグセールと題し、実物大の銃の写真が計8ページに渡って掲載されていた。値段は日本円で5~6万円前後のものが多かった。


最初見た時はおもちゃのモデルガンの広告かと思ったが、実はホンモノ。もちろんこの広告は大人だけでなく、子どもも目にする可能性がある。私自身、一瞬ヒヤッとしたことを今でも覚えている。

自分では所持していないが家族が持っているという学生も多く、日本に比べアメリカでは銃が身近で、当然、銃を使った犯罪は毎日のように起きている。


私が聞いた銃声、銃撃...。だんだん麻痺する危機感覚

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もし携帯電話を持っていれば殺されずに済んだかもしれない…。(公衆電話使用中に殺害された台湾の留学生)
私が住んでいた地域は治安があまり良くなく発砲事件も多かった。渡米した当日、現地の日本人から「ここは治安が悪いよ。この前も女の子がダウンタウン(住んでいたアパートから数分のところ)で射殺されたばかりだし」と言われ、「射殺」という言葉が普通に使われていることにショックを受けた。


その後「これは銃声?」と思うような音を聞くことは何度もあり、発砲事件、特に同じ学校の学生が犠牲になるニュースは多発していた。そしてだんだん感覚が麻痺し、銃犯罪のニュースを聞いても皆、驚かなくなっていった。↓

以下、ガイドが留学中、同じ大学の学生が巻き込まれた銃による犯罪↓

・泥棒に押し入られそうになりつつもなんとか追い返し、ホッと玄関のドアにもたれかかった瞬間、ドアの外側から打ち込まれた弾丸で殺害された同じ学校の学生(男性)。この男性には妻と赤ちゃんがいた。

・台湾からの留学生が、比較的安全と言われるダウンタウンにある公衆電話から実家に国際電話中、通り魔的犯行により銃で撃たれ即死。この留学生は実家の母と話していたという。

・コンピューターアート専攻の学生2人が夜11時ごろ、学校の近くを歩いていたところ、お金目当ての強盗に銃で襲われ、足を負傷。不幸中の幸いにも足の怪我だけですんだ。

・銃社会についてクラスメート達と話す機会があった。自分の身を守るために銃は必要だと力説する生徒もいれば、銃のない日本がうらやましい、と言う生徒もいた。クラスメートの一人は、「銃社会には反対。私の昔の恋人は、銃で殺されたの。」と涙ぐんでいた。

・治安の悪いところに近づかない…だけでは身を守れない!そして日本人が知っておくべき事実とは?→次のページへ
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