文章:志田 玲子(All About「よくわかる時事問題」旧ガイド)
証明書の偽造疑惑を全面否認……
厚生労働省の現職の女性局長を、異例の逮捕! 大阪地方検察庁・特捜部は6月14日、障害者団体向けの割引制度を悪用した郵便不正事件で、同省の雇用均等・児童家庭局長、村木厚子容疑者(53歳)の逮捕に踏み切りました。容疑は虚偽有印公文書作成・同行使で、「凜の会」を障害者団体として認めるために、偽の証明書を作成した疑いがかけられています。報道によれば、既に逮捕されている凜の会代表・倉沢容疑者は、2004年に村木容疑者と会い、証明書を早く出すよう要請したことを供述。一方、村木容疑者は、「凛の会も証明書の件も知らない」と、容疑を全面的に否認……。
仕事と子育てを両立させ、女性キャリアのエースに出世
ところで、厚生労働省きっての女性エリート・村木容疑者って、どんな人? 村木容疑者は、高知大学卒業後、旧労働省(現厚生労働省)に入省。福祉基盤課長、障害保健福祉部企画課長など、障害者福祉を中心に、順調に立身出世を続け、昨年7月に、現職の局長にまで上りつめました。東大法学部出身が幅を利かせる「霞ヶ関村」で、地方の国立大卒の女性が局長ポストを射止めるのは、まさに至難の業……。一方、私生活では、同じ厚労省の官僚と結婚。働く母親として、仕事と子育てを両立させてきました。そんなスーパーウーマンを、職場の同僚らは、「非常に優秀」「とても勉強熱心」「上からも下からも人望が厚い」と、口をそろえて絶賛します。ただ、障害者団体の中には、「普段は柔和だが、怖い一面もあった」との評価もチラホラ……。前代未聞の現職局長の逮捕劇の裏には、国会議員による口利きを指摘する声もあり、今後も注目を集めそうです。