取引資金は借金と同じ
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| 証拠金は「担保」、取引額は「借金の額」 |
取引業者に預ける証拠金は、担保です。取引額ではありません。実際に資金を出すのは証拠金の金額なので、これを「投資額」と言うのは間違いではありません。しかし、投資額(業者に預けた証拠金の額)に対してどれだけ儲かったか、という発想は捨てましょう。
むしろ、10万円を担保に提供し、10倍のレバレッジなら100万円の資金を、100倍のレバレッジなら1,000万円を、借りてトレーディングを行っているという意識が必要です。
となれば、職業や年齢などで取引が制限されるのも納得がいきます。クレジットカードの利用枠や、ローンの審査を考えてみて下さい。投資は余裕資金で行うもの。借りた資金で投資、いえ投機を行っている自覚を忘れずに。個人的には、一時ブームになった「専業主婦がFXで儲ける」なんてもってのほか。世帯の外から安定収入が得られない職業が、専業主婦なのですから。自分には、レバレッジで拡大させた取引額を借りる資金調達力があるか、を考えましょう。
「いつでも取引可能」に落とし穴
為替相場は24時間、地球のどこかで取引されています。そのため、FXは「24時間パソコンまたは携帯電話でいつでも取引可能」とうたう広告をよく目にします。しかし、あなたは、いつも投資のためにパソコンや携帯電話をにらんでいられる生活でしょうか。
確かに、いつでも決済できる機会は設けられています。しかし、相場が急展開した時がどんな時であっても、あなたが取引できる状態か、が問題です。
業者の説明や広告では、自分の好きな時間に取引ができて、いつでも儲けられると思いこんでしまいそうです。しかし、あなたの自由な時間が、いつでも取引のタイミングとは限りません。相場が急展開した瞬間を見ていて、対処できなければ、無意味です。
また、旅行や出張など、日常から離れる際には、証拠金のポジションを外してから出かけるぐらいのリスク管理は当然のことです。
CFDは、投資対象によって取引時間がさまざまです。例えば、日本株を対象にすれば9時から15時、NY上場株なら日本時間の23時30分から6時、ドル建てでCME日経225先物を取引するなら、米国市場なので、日本時間17時から7時30分。それぞれの投資対象が上場する市場の時間帯に、相場に張り付いていなければなりません。
「ちょっと夜中に目を覚ましてケータイチェック」なんて甘い発想。今回の金融危機を考えてみて下さい。寝ずに相場の番をしていなければならなくなります。「サラリーマンでも、帰宅後の時間に自由に投資」が、現実的かどうかを考えなくてはなりません。
根拠のない“勘”より判断力
今回の金融危機のような場面では、通常、相場を見ていない人たちからも「ここまで下がったら戻る気がする」などというような声が聞かれました。
しかし、その根拠は、どこにあるのでしょうか。「なんとなくそう思う」で投資をするのは構いませんし、それが当たることもあるでしょう。しかし、根拠のない判断は、ビギナーズラックの範ちゅうです。これを続けていると、最後には失敗します。
投資判断の基本は、ファンダメンタルズと需給の両面で、相場変動の要因を分析するのが通常です。有効な相場の“勘”とは、これらの判断が基盤にあった上で、長年の経験からひらめく“勘”のこと。相場の背景と無縁な“勘”は、長持ちしません。一か八かの取引になってしまいます。基本は、“勘”に頼らずに判断できる力を身につけることです。
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