文章:吉山 日出樹(All About「はじめてのマンション購入」旧ガイド)
毎週モデルルームに通っても、そう簡単に理想のマイホームを見つけることができるわけではありません。特に、環境や立地といった面で、自分が希望する場所に新築マンションが建つかどうかは運次第です。また、理想に近い物件を見つけられたとしても、予算オーバーで泣く泣く諦めるしかない、という場合もあります。そんなときは、少しだけ目線を変えて中古マンションに注目してみるのも一つの手です。
「中古マンション」と聞くと、”設備が古い””間取りがイマイチ””老朽化している”といったマイナスイメージが先行しがちですが、探せば良い物件もたくさんあります。立地や環境などのハード面で理想にピッタリな物件があれば、内装などのソフト面は自分の希望通りに変えてしまう、というのも手っ取り早い方法です。
そこでおすすめしたいのが「リノベーション」という方法。増改築や修繕を行うリフォームとは違い、現状の住宅の基礎を活かし、より高性能の健全なマイホームによみがえらせる「再生住宅」のことです。環境保全やリサイクル運動、さらには不況というさまざまな事情が重なった今、テレビ番組でも紹介されたりと、注目されてきています。
そもそも、このムーブメントの発祥は、60年代ニューヨークのうら若きポップアーティストたち。コンクリートの壁や剥き出しの配管が走る天井の廃墟同然の建物を白いキャンバスに、新たな価値と個性を吹き込んだことが一つの文化となったようです。リフォームとの違いはこの歴史の違いでもあり、「個性」という付加価値をつけることが特徴の一つというわけです。
マンションの場合は、基本的に専有部分に限り、自由に手を加えることできます。したがって、管理規約に沿った形であれば、壁を取り払って広いワンルームにしたり、キッチンの向きを変えたりということも可能です。さらにデザインの面でオリジナリティを追求したいと思えば、中古マンションでも設計図からおこしてくれる業者もあります。家族のライフスタイルに合わせて、自由な発想で「家を造る」ことを楽しんでみるのもよいかもしれません。