文章:吉山 日出樹(All About「はじめてのマンション購入」旧ガイド)
中古マンションでやはり気になるのは、建物の老朽化ではないでしょうか。新築物件なら実際に竣工までの骨組みから見ることができますが、中古マンションの状態はふつう建物の外観でしか判断できません。しかし、単に築年数が経っているからといって、建物も老朽化が激しいというわけでもないのです。そこで老朽化の指標となるのが、マンションの「修繕計画」です。
■大切なのは計画実施の有無現在の新築マンションでは、ほとんどの物件について、築後25年から30年に渡る長期修繕計画が新築時から計画されています。これは、マンション全体の老朽化を防ぎ、常に入居者が快適な住空間を保てるように、
「いつ、どの部分を、どういうふうに修繕していくのか」ということを想定したものです。そして、そのためにはどのくらいの費用がかかるのかを算出し、マンションの入居者全員で、毎月積み立てをする仕組みになっています。
中古マンションで注意すべき点は、まずしっかりした長期修繕計画があるかどうかということ。とくに築年数が経っている中古マンションのについては、販売当時この長期修繕計画がなかった物件もあるので注意が必要です。このような計画がないまま年数を経た物件については、当然老朽化が進んでいる可能性がありますので、外観だけがきれいに保たれていても、それだけではわからない老朽箇所もあるかもしれません。逆に、きちんと修繕が行われてきた物件は、多少外観が古くなっていても構造だけはしっかりしている場合もあります。つまり、
同じ年数を経たマンションでも、老朽化の度合いは違う可能性があるということになります。
ですから、中古マンションを購入する時点で、まずこの計画の有無、またあるとすれば今まで計画通り実施されてきたかどうか、充分な修繕が行われてきたか(または今後行われる予定か)、の点を必ずチェックする必要があります。
また、数年単位でこの計画の見直しが行われますので、その履歴内容や次の見直し時期などもわかれば万全です。