その他いろいろな「あの靴」の影響
靴投げ事件の影響はまだまだたくさんあります。ザイディ容疑者は犯罪人として裁判にはかけられたものの、反米感情が根強く残るイラクや他の中東諸国では、英雄扱いされることも珍しくありませんでした。
イラクの元大統領であるサダム・フセインの故郷であるティクリット村では、ブッシュさんに投げられた靴を称えるために、靴の銅像が建てられました。この銅像は1月29日に除幕式が行われお披露目となりましたが、翌30日には早くもイラク政府の要請で撤去されてしまいました。これは現在のイラク政府が、形の上だけでも親米派になっていることを意味している措置です。
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| サダム・フセインが生まれたティクリット村は、バグダッドの北西約140kmのところにある。 |
昨年12月の事件後には、この事件を模倣した靴投げが何回か行われました。例えば中国の温首相が2009年2月2日にイギリスのケンブリッジ大学を訪問した時に、講演中に同大学の学生と見られる男が靴を首相に投げつけるという事件がありました。
この時、男は
「ここに独裁者がいるぞ! よく彼の言うウソを聞いていられるな。どうして大学は独裁者にひれ伏すんだ!」(産経新聞)と叫びながら靴を投げたので、温首相の政策に抗議しての行動と思われます。男はすぐに逮捕されました。
また2月18日にインドネシアを訪問したアメリカのヒラリー国務長官に抗議して、イスラム教徒の学生たちがヒラリー長官の写真に向かって約50足の靴を投げつけるという事件がありました。これは写真であって本人ではなかったので、逮捕者などは出ていません。
昨年12月の靴投げ事件以来、「靴投げ」が一種のブームのように世界に広がっていますが、靴の売り上げが上がるといった良い方向ならともかく、模倣事件のような悪い方向には向かって欲しくないものです。
参考サイト
AFPBB News(2008/12/23)
産経新聞(2009/1/30)
産経新聞(2009/2/4)
時事通信(2009/2/18)
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