文章:鳥羽 賢(All About「世界のニュース・トレンド」旧ガイド)
日本人としては史上初となる、ISS(国際宇宙ステーション)長期滞在に旅立った宇宙飛行士の若田光一さんは、2009年の3月から約3ヶ月半、ISSに滞在する予定です。ガンダムの世界をも彷彿(ほうふつ)させるこのISSでは、どのようなことが行われているのでしょうか?
【CONTENTS】
主要国が共同戦線、夢の宇宙ステーション(1P目)ISS内の生活は?(1P目)トイレをめぐる争い?冷戦?(2P目)ISSが肉眼で見える?(2P目)主要国が共同戦線、夢の宇宙ステーション
ISSの計画は、今から27年も前の1982年にNASA(アメリカ航空宇宙局)が提唱した遠大な計画です。当時スペースシャトル計画を成功させていたNASAは、次の宇宙計画として有人宇宙ステーションの建設を計画しました。
この計画には主要国が次々と賛同し、1988年に締結された宇宙開発に関する政府間協定では、アメリカ、ロシア、カナダ、日本、ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、の15ヶ国がISS計画に参加すると述べられています。
実際の建設は1999年に始まり、2000年からは順次作業員がISS内に滞在するようになっていきます。2010年4月には完成し、そこでは地球や宇宙に関するさまざまな実験・観測が行われ、2016年まで利用される予定です。
そして今回、日本人としては初めて宇宙に長期滞在する若田さんは、第18/19次長期滞在クルーとして、ISS内の作業に携わっています。
ISS内の生活は?
若田さんや他の宇宙飛行士は、ISSの中で何をやっているのでしょうか?またどのような生活環境になっているのでしょうか?
時間地球上ではGMT(グリニッジ標準時)を基準として、場所によってそれぞれの時間帯が存在しています。日本の時間は、GMTよりも9時間(GMTが夏時間の時は8時間)進んでいる時間帯です。それでは宇宙の時間帯はどうなっているのでしょうか?
宇宙のISS内では、協定世界時という時間帯が使われています。これは基本的にはGMTと同じ時間になるので、日本よりも9時間遅れ、日本が午後5時の時には、ISS内は朝8時になります。
クルーの生活<宇宙ステーションクルーのスケジュール例>
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| 宇宙ステーションでは、クルーの生活はスケジュール通りに進む。 |
ISS内での宇宙飛行士の生活は、上のようになっています。午前中と午後にある作業が、彼らの仕事であり、同時に生活の中心でもあります。また宇宙で無重力状態で長期間暮らしていると、筋肉がだんだん弱ってきて、地上に戻ったときに生活に適応できなくなります。それを防ぐために、毎日体力トレーニングの時間が設けられています。
電気はどう供給される?ISS内でも人間が生活する以上は電気が必要ですが、それは大量の太陽電池によって発電されています。ISSに使われる太陽電池の総面積は375平方メートルと言われます。かなり広めの家1軒分くらいの面積・大きさがあることになりますね。
→次ページ。ISS内でクルー同士が意外なことで争っているという話が……