文章:石原 敬子(All About「よくわかる経済」旧ガイド)
いよいよ5月1日から、第3のビールの酒税が引き上げられます。ゴールデンウィークを目前にして、ケース買いをする姿もちらほら・・・。酒税の改正について、具体的に見ていきましょう。
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350ml缶で3円80銭アップ日本酒は引き下げ、ワインは大幅増税メーカー、小売店はいま350ml缶で3円80銭アップ
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| 量販店では、駆け込み販売競争激化! |
まずは、平成18年度税制改正の酒税の改正が、具体的にどんな内容なのかを見ていきましょう。皆さんが手に取る350ml缶1本あたりの税金は、どう変わるのでしょうか。
●増税はコレ!・その他の雑酒(ビール風酒類;ホップ等を原料としたもの)24.2円→28円(3.8円アップ)
・チューハイ27.8円→28円(0.2円アップ)
・リキュール(ビール風酒類)27.8円→28円(0.2円アップ)
・缶入りスパークリングワイン(アルコール分5%程度)26.4円
●減税はコレ!・ビール77.7円→77円(0.7円ダウン)
●発泡酒は変わらず・発泡酒47円→47円(変わらず)
第三のビールとは、ビールや発泡酒とは別の製法で作られ、ビール風味を持つアルコール飲料のことです。主な原料を麦芽以外にし、これまでの法律上の分類では「その他の雑酒(2)」や「リキュール類」に位置づけられるため、ビールや発泡酒などより税率が低いことが特徴でした。税率が低いため、小売価格が安いのです。
ビールをやや減税することで、業界や消費者に納得してもらおうというのでしょうか。それにしても、ビールは第三のビールの2.75倍の酒税。まだまだ差は縮まりませんね。
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| 実は、ワインが増税率一番! |
日本酒は引き下げ、ワインは大幅増税じつは、ワインの酒税は同じ量の清酒に比べて約半分でした。フトコロ苦しい日本の財政は、ここに目をつけたのでしょう。ワインは大幅な増税となります。
720mlの瓶で、ワインと清酒を比べてみましょう。
●ワインは大幅増税・ワイン50.8円→57.6円(6.8円アップ)
●清酒は減税・清酒(アルコール分15度の場合)50.8円→57.6円(6.8円アップ)
第三のビールに関して、増税報道が繰り広げられていましたが、ワインへの影響の方がずっと大きいのです。ワインブームに目をつけた、政府のうまい戦略かもしれません。「庶民派」第三のビールは、増税に対して何かと話題になっていますが、なぜかワインの増税にはほとんど触れることもなく、ひっそりと大幅増税をしているようすです。
酒類の分類は、これまで10に分類されるなど複雑だったのですが、今回の改正で、果実酒、清酒などを「醸造酒」に、ウイスキー類や焼酎などを「蒸留酒」に、ビールや発泡酒を「ビール類」に、リキュールやみりん、合成清酒などを「混成酒類」にまとめることになります。
メーカー、小売店はいま
5月1日の改正を控え、ビールメーカーでは新製品を投入するなど、今後の戦略に力を入れています。切れ味のよさなど、味にこだわる製法で、よりビールに近い味わいを出す商品戦略も進んでいます。と2005年のビール類の国内シェアは、アサヒが38.8%で首位、キリンが35.7%、サッポロ14.2%、サントリー10.5%、オリオン0.8%と続きます。今回の増税は、この夏のシェア争いにどう影響するでしょうか。
小売店では、直前の駆け込みセールで大賑わい。箱売りの第三のビールにおまけの景品をつけたり大セールを行なっているようです。5月1日以降の小売店の対応については、ローソンは4円の値上げを実施、ダイエーとセブンイレブンは一部価格転嫁、イオンが据え置きとまちまちのようです。
大型連休を控え、屋外でスポーツの後、ビールをグイッと・・・。皆さん、買い置きは大丈夫ですか?
【関連サイト】
平成18年身近な税制改正<1>(All About「暮らしの税金」ガイドサイト)平成18年度税制改正の要綱(財務省)【関連リンク】
「国家財政・税金・公共投資 」