文章:鳥羽 賢(All About「世界のニュース・トレンド」旧ガイド)
ヨーロッパの北西にある小さな国・アイスランドが、世界的な金融危機のために破産の危機に瀕しています。国民1人あたりの
GDPは日本をも上回っていたこの国が、なぜこういうことになってしまったのでしょうか?
【CONTENTS】
「金融立国」で発展してきたアイスランド(1P目)世界金融危機で資金繰りが悪化(2P目)政府やIMFが救済をしようとしているが……(3P目)「金融立国」で発展してきたアイスランド
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| アイスランドは北大西洋に浮かぶ島国で、首都は西海岸にあるレイキャビク。 |
アイスランドは人口がわずか30万人程度、面積でいえば10万平方キロで、日本の30%程度しかない小さな国です。1970~80年代は主要な産業は漁業しかなく、ヨーロッパの中では最貧国の1つでした。
そこで経済的発展のために、90年代に入って「金融立国」を目指して政策の転換が実行されました。金融立国のモデルとしては、スイスやルクセンブルグがあります。これらは国土も大きくない国ですが、税率を低くし、銀行制度を富裕層優遇のものにすることによって、世界中から資金が集まっています。そして金融機関は集まった資金を運用し、利益を上げて国の発展につなげます。
アイスランドも世界から資金を集めることを目指し、そのために高金利政策を実行しました。また以前は
固定相場制だった自国の通貨・クローナを、
変動相場制に移行しています。狙い通りに資金は集まり、それを高級ブティックの買収などといった方法で運用してアイスランドの銀行は利益を得ます。
アイスランドの銀行は3行だけで、グリトニル銀行、ランズバンキ銀行、カウプシング銀行、がそれらにあたります。
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