文章:辻 雅之(All About「よくわかる政治」旧ガイド)
(2004.07.12)
7月11日に行われた2004参院選。結果は民主の獲得議席が自民党を上回る大躍進を見せました。このあたりの背景を分析、今後の政局を占います。1ページ目 【勝敗の分かれ目といわれた自民・民主の大激突「1人区」はどうなった】
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【意外や意外、複数当選区でも民主党の獲得票がトップに!】3ページ目
【2007年政権交代に向けてカウントダウンか、そのために民主党が乗り越えるべき課題】【勝敗の分かれ目といわれた自民・民主の大激突「1人区」はどうなった】 ●こちらも要チェック!
政治についての基本知識と基本用語参院選各党議席数まずは一覧
2004参院選は、
民主党が大きく躍進し、今回選挙された議席のうち獲得議席がトップに。自民党は今回選挙分の議席を減らしました。公明党は議席を微増、共産党は大きく議席を減らし、社民党は議席を維持しました。
7/12午前4時現在の各党獲得議席
民主 50 自民 49 公明11 共産 4 社民 2
無所属(民主系)3 無所属(自民系)1 残り議席0おそらく、民主系無所属の追加公認があると、自民・民主の差はさらに広がるでしょう。(民主・自民推薦(沖縄除く)無所属議員が最終的に入党、追加公認されるとが民主は最終的に53、自民党は50になるでしょう)
ちなみに、私はひそかに
「ガイド日記」で議席予想をしていましたが、だいたい当たってましたね。追加公認いれたら、おそらく予想にさらに近い数になったでしょう。
しかし、完全に二大政党の時代になってしまいましたね。自民・民主での獲得議席率は82%。小政党には、当分試練の時期です。またどこかの党が消滅し、どこかに吸収、ということもあるかもしれませんよ。
1人区で自民・民主が互角の戦い
1人区、つまり1人しか当選しない選挙区が、勝敗をわけるということは当サイトでも何度も言ってきました。
(知らん、という人は
「選挙速報を面白く見る方法」や、
「2004参院選突入!」をご覧ください。
12ある2人当選区は自民・民主が仲良く分け合う。比例区はやや民主有利、だけどそんなに自民・民主の差はつかないだろう。そう考えていた私は、
1人区が勝敗の鍵を握ると考えていました。
結果は、次の通りです。
自民勝利 13区 民主勝利 13区
(民主は推薦無所属も入れる)まさに五分と五分の戦い。ここは、民主党が負けなかった、というところに意義があります。1人区は人口の少ない、言い方は悪いですが「田舎」の選挙区。そこで民主党が大きく票を伸ばしたことが、都心に強い民主党の勝利に貢献したといえます。
なにせ青森、岩手、山梨、滋賀、大分まで民主党が勝利しましたからね。苦手といわれてきた地方の方まで、民主党の勢力が浸透していたことがうかがえます。
比例区は、やはり民主が勝利
比例代表区は、都心人口の多い全国区ですから、民主党が有利と見ていましたが、その通りになりました。
比例区獲得議席
民主 19 自民 15 公明 8 共産 4 社民 2しかし、
民主党が自民党にこれだけ差をつけたということは、都心票だけでなく、地方の票もずいぶん入っていたことが予想されます。「100万票」といわれた自民党の竹中平蔵・経済財政金融担当大臣も65万票ですからね。小泉内閣への経済政策批判が「成長」の恩恵を受けていない地方からそうとうあったのではないでしょうか。
次ページでは、さらに複数当選区を分析していきます。