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【韓国大統領が「弾劾」つまり「クビ」の危機!】2ページ目
【盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の改革と行き詰まり】3ページ目 【分裂する韓国、喜ぶのはどこの国?】
【分裂する韓国、喜ぶのはどこの国?】北朝鮮政策、イラク派兵、地域主義で分裂している場合か?
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こちらも要チェック! 政治についての基本知識と基本用語 韓国の国論は、いろんな意味で分裂しています。いちばん大きな分裂は、対北朝鮮政策です。
盧武鉉大統領は、前の金大中大統領の「
太陽政策(包容政策)」、つまり北風と太陽の逸話のように、太陽のあたたかさでやさしく北朝鮮のコートを脱がせてあげよう、という政策を継承しています。
しかし、伝統的な保守派は、北朝鮮に対しては「アメとムチ」で対抗せよ、といいます。太陽政策はアメばかりで、ムチがない。これでは北朝鮮に軍事的に対抗できないではないか、ということです。
太陽政策をつづけるかどうかは、前の大統領選の大きな争点の一つでした。そのとき国民は太陽政策を選びましたが、北朝鮮の核開発が明らかになっている中、太陽政策の是非が、改めて国民を二分しているのです。
韓国の
イラク派兵も、国論を二分する主な要素です。先の大統領選で、盧武鉉大統領は国民の反米感情を取り込んで当選しました。しかし、今は積極的にアメリカを助け、何とか派兵にこぎ着けました。これについても、盧武鉉大統領の姿勢が問われるところです。
そして、韓国はいまだに「閥」の社会です。軍閥、財閥などはだいぶその勢いを解消しましたが、「地方閥」は今だ根強いものがあります。
三金時代は、有力者がお互いの出身地をバックに、はげしい覇権争いを行ってきました(
「19日は韓国大統領選!」参照)。しかし、盧武鉉大統領は、金大中率いる民主党の基盤、全羅南道(チョルラナムド)ではなく、慶尚南道(キョンサンナムド)の出身です。全羅南道の人たちから見れば、盧武鉉大統領は大統領にしてやったのに、民主党から出ていって、裏切り者だ、とみえるでしょう。
このような地方分裂は、三金時代が終わった今でも、いまだ如実に現れています。東部分はハンナラ党が強く、西部は民主党が強い、というように。この地域主義の克服が、盧武鉉大統領の改革の一つであったのですが。
こんな韓国の分裂状況を、ひそかにほくそ笑んでいる国といえば、北朝鮮でしょう。核開発、6カ国協議など、重要なことがらがたてつづけに起こっているのに、肝心の韓国が分裂状態では、まとまる話もまとまりません。「今度の状況は、北朝鮮の伝統的な分裂工作だ」という人もいます。
それはさておき、韓国はそろそろ議院内閣制にうつることを検討すべきかもしれません。大統領制で政情が安定している国は、独裁国家以外は、アメリカとかごく少数で、ヨーロッパなどはのきなみ日本と同じ議院内閣制です。
議院内閣制だと議会が首相を選ぶシステムなため、民主的でないとはいわれますが、実際には多くの国で議院内閣制が採用されているのです。首相を国民が直接選ぶようにしたイスラエルも、この制度は二年しか持ちませんでした。首相と国会が分裂してしまうからです。
首相公選制への声が高まる日本についても、この弾劾劇は、首相公選制に近い大統領制のひとつの欠陥(?)として、注目すべきでしょう。
さて、18日から憲法裁判所で弾劾審理が始まります。大統領がクビになるのかどうなのか、注目したいところです。
※引用した大韓民国憲法の翻訳文は、サイト「
韓国WEB六法」から引用しました。ありがとうございました。