東証に上場する形式、JDRとは?
今回はタタ自動車が、JDR(日本預託証券)という形式で東京証券取引所に上場することが決定しました。JDRというのは、外国企業の株式を直接上場させずに、株式をまず銀行などに預け、その銀行が発行する証券を上場させるという、いわば間接上場です。アメリカでは、
ADR(米国預託証券)という形ですでに実行されており、インド、ロシア、中国など新興国の株式がニューヨーク証券取引所に上場しています。
タタ自動車がJDRの形で上場すれば、日本の投資家は円建てで日本企業の株と同様に売買し利益を上げたりすることが可能になります。
JDRは2007年11月に解禁され可能になったばかりで、タタ自動車は第1号になります。第1号にタタ自動車がなったきっかけは、昨年7月に東証の西室泰三会長が視察団としてインドを訪問したことでした。西室会長はそこでタタの関係者にJDRのメリットをアピールしたと言われています。
東証はJDRによって外国企業を呼び込みたい狙いがある
東証は国内企業だけではなく、外国企業も直接的に株式を上場させることが可能な市場です。80年代後半のバブル経済で外国企業の上場数が増えて、1991年にはピークの127社の企業が上場していました。ところがその後の株式市場低迷のために、外国企業の上場数は減り続け現在では30社も残っていません。
原因としては、日本語で各種報告書類を作成する手間の大きさと、それに比べたメリットの小ささが指摘されています。今回のJDR承認は、この状況を打開して外国企業を再び日本の株式市場へ呼び込む意図が後ろにあります。
外国企業が東証に上場すると、投資家にとっても選択の幅が広がりますが、外国企業による
M&Aなどが活発になる可能性も浮上します。経済のグローバル化が進む中、タタ自動車の上場は日本経済の新しい時代の始まりになるかもしれません。
参考サイト
AFPBBNews(2008/3/28)
NBOnline(2008/1/29)
週刊ダイヤモンド(2008/4/9)
●世界のニュースについてさらに踏み込んだ情報を載せて、毎月メールマガジンを発行しています。「世界のニュース・トレンド」ガイドメルマガのご購読を希望される方は、
href="http://allabout.co.jp/career/worldnews/nlbn/NL000644/bnbody_1.htm">こちらからご登録ください。
●「世界のニュース・トレンド」サイトの全ての記事が分類された記事索引は
こちらになります。
【関連リンク】
「ほんとにインドは第2の中国か?」(All About 外国株)「インドのグーグルになる可能性あるシフィー」(All About 外国株)「今いちばん始めてみたい? インド株に興味津々!!」(All About 外貨投資)「日本で買える外国株って何?」(All About 外国株)