文章:鳥羽 賢(All About「世界のニュース・トレンド」旧ガイド)
戦闘機や
爆撃機として敵国の
レーダーに探知されない飛行機「ステルス機」が、1990年頃から世界の軍用機の最新鋭機として活躍しています。そして今回、国産初の本格的なステルス機となる「心神(しんしん)」の開発計画が、12月上旬に明らかになりました。
【CONTENTS】
「心神」の概要(1P目)「心神」開発の背景(1P目)開発の裏にある日米の駆け引き(2P目)「心神」の概要
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| ステルス機について詳しく述べた書籍『ステルス戦闘機と軍用UAV』 |
防衛省の発表によりますと、「心神」は今後6年間の期間と、466億円の開発費用をかけて開発される予定となっています。これはあくまで実験用のステルス機であり、すぐに実用化して戦闘に使えるものではありません。初飛行は、2011年を目指していると発表されています。
予定では、全長14m、全幅10m、重量9t、XF5-1という急速な方向転換や超音速飛行を可能にする高機動エンジンを搭載することになっています。また同時に、飛行中に周囲の探査ができる高性能レーダーの研究開発も並行して進められる予定です。
「心神」開発の背景
今回日本が「心神」を開発することになった背景には、世界におけるステルス機利用の拡大があります。これまでステルス機はアメリカがほぼ独占的に開発・利用しており、実際に湾岸戦争などで使われてきました。
しかしここ最近になって、ロシアや中国が独自のステルス機の開発を進めるようになりました。そのために日本も、ステルス機によって攻撃された場合の防衛について考えなくてはいけなくなってきています。
そこで、日本でもステルス機を開発して、「仮想敵機」として日本のレーダーで捉えることができるように対策を採っていくことが必要となってきました。そういった背景から、今回の「心神」開発発表となったわけです。
→次ページ。この「心神」開発の裏にある、日米政府の意図は……?