意外?! 両社とも、成長戦略の大黒柱は「医療・健康」!
そもそも、HOYAとはどんな企業なの? HOYAは、国内初の光学ガラス専門メーカー。高度な技術を武器に、カメラ付き携帯電話などの光学ガラスやメガネレンズの分野でトップメーカーの地位を誇る一方、ヘルスケア事業などにも進出。中長期的には医療関連分野を成長戦略の中心に据える方針で、白内障治療で使う眼内レンズも手掛けています。
また、ペンタックスも、日本初の一眼レフカメラを発売するなど、高い技術開発力を誇るカメラ・メーカー。光学・精密機器分野で幅広い製品を提供する一方、内視鏡分野で海外展開を進めるなどライフケア事業にも進出。今後は、同事業を重視していく構えですが、デジカメ事業で苦戦する中、社内では「単独での生き残りは難しい」という声も……。
こうして見ていくと、両社には
■ヘルスケアにライフケアと、「医療・健康関連事業」を今後の成長戦略で重視。
■眼内レンズに内視鏡と、「高度な医療製品」を扱う。
という共通項が浮かび上がってきますね。
事実上の「救済合併」に、ペンタックス・創業家が抵抗?!
1ページで見たように、一旦は合意に達した両社の合併は、事実上HOYAがペンタックスを「救済」する合併と言われています。デジカメの普及に伴い家電メーカーが勢力を伸ばす中、ペンタックスはカメラ事業の営業赤字に苦しみつつ、収益性が高い医療事業に活路を求めてきました。
逆に、連結純利益が4期連続で過去最高益を更新する見通しと業績好調を続けるHOYAも、医療分野を重視。ペンタックスの医療事業を「魅力的!」と評価し、合併合意に至りました。日本を始め先進国を中心に世界的な高齢化が進む時代、医療分野は超有望市場。互いにスクラムを組み、成長著しいグローバル市場で収益拡大を目指したい!
ところが、昨年12月の合併合意後、ペンタックス内部で「合併推進派」と「反対派」の対立が激化。4月には、合併を撤回する事態に至りましたが、こうした内紛劇の裏には、合併に消極的と言われる創業家の意向が働いている模様……。1938年の創業以来、約70年も続いた老舗メーカーが「救済合併」されるのは、創業家としては忍びない?
さて、注目を集める上場企業同士の大型統合は、ペンタックス側の迷走により先行き不透明となっていますが、
■5月末までに両社の交渉は進展するのか?
■交渉が不調に終わった場合、HOYAは敵対的TOBに踏み切るのか?
■6月22日の株主総会で、ペンタックスの「お家騒動」はどんな決着をみるのか?
そして、
■経営統合は実現するのか?
当面、両社の動きから目が離せない!と言えそうです。
【記事の関連サイト】
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