社会ニュース/よくわかる政治

国会議員さんへの質問(1)

国会議員さんたちにメールで質問してみました企画ようやく第一弾! 予算委員会とかなんとか委員会とか、あの割り振りってどうやって決まるのか、聞いてみました。

執筆者:辻 雅之


(2002.11.30)

1ページ目 【「委員会」の所属はどうやって決まっているか? 自民党編】
2ページ目 【「委員会」の所属はどうやって決まっているか? 野党編】
3ページ目 【国会対策委員会って何?】

【「委員会」の所属はどうやって決まっているか?】

さてさて、紆余曲折を経てよ~やく日の目を見た国会議員さんへの質問で知る国会のしくみ。まず第一問目は、「いろんな委員会がありますが、議員さんは各委員会にどういうふうに割り振られているのですか。」というものです。

日本の国会は委員会主義をとっています。まず法案は専門の委員会に送られ、そこで審議して、全員出席の本会議で裁決するかどうか決定します。専門的なことがらについての法律案が非常に多い今、重要な制度ではあります。

しかし、それがあることがらとの利権に委員である議員がからみやすい、という「族議員」の温床として指摘されることもあります。

 さて、まずは自民党の平井卓也さん(衆議院)からのご回答です。

現在私は、経済産業委員会・憲法調査会・政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会の3つに所属しています。

委員会の定数は所属議員の割合で各党に割り当てられます。自民党の場合は、党の割り当て人数からさらに、各派閥におおよその人数が割り当てられます。その段階で派閥では各自の希望委員会を聞き、継続の意志、当選回数なども加味、調整しながら決められます。


う~む。自民党ではこんなとこにも派閥の影響が・・・・。

人気がある委員会は、テレビの中継が入る(笑)予算委員会、クリーンなイメージが強い文部科学委員会、経済などに直結する経済産業委員会、国土交通委員会なども人気が高いようです。同じ委員会に長く所属する議員と色々な委員会を経験する議員と2つのタイプに別れるようです。

予算委員会は本当にテレビでの露出が多いですからね。なんでもやりますから。「ソーリ、ソーリ」なんかもあそこでした。

当選回数の少ない代議士はやはり色々な委員会を経験したいと思う人が多いような気がします。族議員という存在に賛否の論はありますが、自分の専門分野・得意分野を持つことも重要だと思います。私は欲張りなので、専門分野を持ちつつ当面色々経験して行きたいと思っています。

たしかに。専門分野があるということは大事なことだろうと思います。要は利権とのからみ、なんですよね。

 つづいても自民党、谷本龍哉さん(衆議院)からのご回答です。

衆議院の場合(参議院のことは分からないので)、まず政党別にその所属議員数に比例して委員数を割り振ります。

次に、自民党の場合、241名も議員がいるため、全員の希望を聞いて一括調整するのは非常に大変なので、一旦、政策グループ(いわゆる派閥です)に割り振ります。つまり、派閥の規模に応じて委員数を比例配分し、各派閥単位で議員の希望を聞き、調整して決定します。希望者の少ない委員会はすぐに決まりますが、希望者の多いところは望んでも入れないこともあります。


やはり自民党は派閥なんですか・・・・。

基本的には国会ごとに決め直しますが、一年生議員は同じ委員会に長くいるというより、いろいろな委員会に動くことが多いような気がします。

国会ごとにどこの委員会にいくか決まるんですね。一年生議員とは初当選してまだ1期目の議員のこと。勉強せえ、みたいな感じなんでしょうか?

ではでは、次は野党の事情を拝見してみましょう。
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