文章:鳥羽 賢(All About「世界のニュース・トレンド」旧ガイド)
経済発展が目覚しい中国ですが、
著作権制度が十分発達していないなど、まだまだ先進国のように洗練されていない面も多く残っています。そして最近恐ろしいことに! 中国製の製品から毒性物質が検出されるという事件が立て続けに起こっています。一般消費者としては、決して無視できない問題です。
【CONTENTS】
歯磨き粉から有毒物質が検出(1P目)アンコウにフグが混入。アメリカも被害(2P目)咳止めシロップで365人が死亡!大惨事を経験していたパナマ(2P目)1人1人が気をつけることが大切(2P目)歯磨き粉から有毒物質が検出
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| パナマは北米大陸と南米大陸の境目にある小さな国だ。 |
まずかなり広く報道された事件ですが、中米の小国・パナマに輸出された中国製の歯磨き粉から、毒性物質である
ジエチレングリコールが発見されました。しかも、このジエチレングリコールという物質は毒性があるにも関わらず、パッケージに堂々と成分として記載されていたのです。パッケージに記載されていたので、5月19日に最初にスーパーでそれを発見したのは、一般の買い物客でした。
毒性物質として認識していたら、間違ってもパッケージに記載したりはしないでしょう。それでも十分悪いのですが、ここでは記載されていた。つまり、ジエチレングリコールが毒性物質だという認識がなかったと思われます。
パナマではすぐにそれらの製品は店頭から撤去され、政府はそれらの製品を使用しないように、国民に呼びかけました。またアメリカの食品行政を担当する
FDA(食品医薬品局)は、中国から輸入される歯磨き粉全てを、厳重に調査することを決定しました。
そしてあまり日本のメディアでは報道されていないのですが、今回ジエチレングリコールが検出された歯磨き粉は2種類あり。1つは「Excel(エクセル)」。もう1つは「Mr. Cool(ミスタークール)」という製品名です。前者からは2.5%のジエチレングリコールが、後者からは4.6%が検出されました。これらの名前を忘れないようにしましょう。
ジエチレングリコールのような毒性物質が使われた理由は、グリセリンの代わりにしたということです。ジエチレングリコールはグリセリンと同じように増粘剤として利用できるのですが、グリセリンより低コストで手に入ります。単にコスト削減のために、毒を歯磨き粉に入れていたという恐ろしい事実があるのです。
→次ページでは、さらに驚愕の毒物混入事件をご紹介します。