社会ニュース/よくわかる経済

早わかり消費(1) 消費は需要の6割!

「早わかり消費」は5回で消費について大まかな知識を身につけます。シリーズ第1回は「消費の重要性」についてです。

執筆者:石川 秀樹


★ ポイント★
日本国内で生産したものへの需要(国内総支出:GDE)の6割は消費が占める。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

早わかり消費の第1回は消費の重要性についてお話します。日本の国内総生産(GDP)は約500兆円です。ということは、日本の生産したものへの需要(買いたい量、注文)も500兆円近くあったはずです。この日本国内で生産したものへの需要を統計上は国内総支出(GDE:Gross Domestic Expenditure)といいます。この国民総支出(GDE)約500兆円のうち、約300兆円が(民間)消費です。つまり、日本国民が生産したものの6割は消費に回っていることになります。

(参考)平成13年度 総需要 502.6兆円の内訳
民間消費 55.5%←6割弱
民間投資 19.6%
公的需要 23.4%
輸出    10.4%
輸入    -8.4%

ですから、この消費が増えれば全体の需要が増えるので企業は生産を増やしGDPは増加し景気は良くなり、逆に、消費が減れば需要が減ってしまい企業は生産を減らすのでGDPは減少し、不況となります。

したがって、消費の大きさがどのように決まるのかということは一国経済においてきわめて重要なテーマとなります。

◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇

★ キーワード★
国内総支出(GDE:Gross Domestic Expenditure)
日本国内で生産したものへの需要。国内総支出=消費+投資+政府支出+輸出-輸入。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます