社会ニュース/よくわかる時事問題

死者まで発生! 恐怖の「狂犬病」とは?(2ページ目)

11月、国内で36年ぶりに「狂犬病」による死者が発生! 「狂犬病」は、世界で年間5.5万人が命を落とす恐ろしい伝染病。死亡率はどのくらい? もしかして、ヒトからヒトへも感染する? 日本の対策は大丈夫?

執筆者:志田 玲子

致死率はなんと100%! ヒトからヒトへの感染は……

犬
あなたのかわいい~愛犬、「狂犬病」の予防注射は、毎年ちゃんと受けている?
写真提供:My photograph
「狂犬病」は、狂犬病ウイルスによって起こる伝染病。ヒトを含め、全ての哺乳類が感染します。

「狂犬病」の名の通り、犬からヒトへと感染するケースがとても多いのですが、意外にも、猫・アライグマなどから感染する例もあるのです。
最近のペットブームで、犬以外にもさまざまな動物を飼う人が増えているご時勢、ちょっと心配?
ただし、ヒトからヒトへと感染することは、通常ありません。ちょっと安心……。

「狂犬病」にかかった動物にヒトが咬まれると、傷口から唾液に含まれるウイルスがヒトの体内へと侵入します。1~3ヶ月の潜伏期間を経ると、風邪に似た症状が出たり、傷口に痛み・痒みなどを感じたり……。そのうち、恐水・恐風症状、興奮性、麻痺、幻覚、精神錯乱などの神経症状が現れ、昏睡状態へと陥り、最後は、呼吸障害でほぼ100%が死亡!
そう言えば、1ページで見た発症例でも、上記と同じ症状が出ていましたね。

発症しやすい年齢は特にありませんが、一旦発症すれば、数日以内にまず間違いなく命を失う「死の病」。ヒトだけでなく、動物が発症した場合も死に至ります。

予防の決め手は、ヒトと犬のワクチン接種!

「狂犬病」は残念ながら、発症後の治療法がありません。だから、発症する前の予防がとても大切になるのです。

では実際、東南アジアなど「狂犬病」が多い国へ行く場合は、どんな予防策をとればいいのでしょう?
■出発前に予防接種(暴露前接種)を受けておく。
■現地では、犬や野生動物などにむやみに手を出さない。
■「狂犬病」の可能性がある動物に咬まれたら、傷口を石鹸と水でよく洗い流し、病院で診察を受ける。感染が疑われる場合は、できるだけ早くワクチン接種(暴露後接種)を受ける必要があります。

予防の決め手はワクチン接種!と、言えそうですね。ちなみに、1ページの発症者は2人とも、ワクチン接種を受けていなかった模様……。

もちろん、ヒトの予防以前に、動物の感染自体を防ぐことが先決です。日本では、犬・猫・アライグマなどを輸出入する際、検疫でチェック。また、国内の飼い犬に対し、登録と年1回の予防注射を義務づけています。
ちなみに、登録されている犬のうち、予防注射を受けている犬は73.9%(2005年度)。残り約26%の飼い主さん、予防注射は、毎年ちゃんと受けてくださいね!

最後に、年末年始に海外旅行を計画しているみなさん、出発前に以下の関連サイトで、感染症情報のチェックをお忘れなく!

【記事の関連サイト】
厚生労働省、狂犬病について
厚生労働省検疫所、海外感染症情報


【ガイドからご案内】
●今月の新着記事情報
えっ、もうすぐ残業手当がつかなくなる?!
2006年冬のボーナスはどうなる?
学校だけじゃない!職場いじめの実態とは?

●記事の更新案内などをいち早くお届けするメールマガジン
月2回発行、購読は無料です。登録はこちらをクリック→ ガイドメールマガジン登録
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます