ビジネス 編集部
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よくわかる経済
更新日:2003年02月09日
さて、インフレ・ターゲットを採用した国はどこでしょう?おそらく、皆さんの予想以上に多くの国が導入しています。答えは…。
最近、盛り上がりを見せるインフレ・ターゲット論。
デフレ対策の最終兵器!?インフレ・ターゲット (インフレ・ターゲットとは何かを説明しました)
インフレ・ターゲットその2 インフレ・ターゲットへの疑問点
に続く、インフレターゲット第3弾です。
今回のポイント
1. 多くの国がインフレ・ターゲットを採用している。インフレ抑制には効果があった。
2. しかし、経済大国アメリカ、日本、ドイツなどは採用していない。
3.ニュージーランドとスウェーデンでは、インフレ・ターゲット政策がデフレ脱出にも役立ったとの意見もある。
(表)インフレ・ターゲットを導入実績
| 国 | 採用時期 | インフレ目標値 |
| ニュージーランド | 1990年 | 0~3% |
| カナダ | 1991年 | 1~3% |
| イギリス | 1992年 | 2.5% |
| スウェーデン | 1993年 | 2±1% |
| フィンランド | 1993年 | 2% |
| オーストラリア | 1993年 | 2~3% |
| スペイン | 1994年 | 3% |
今回は、読者の鈴木さんのご意見から、インフレ・ターゲットがどれくらい行われているかをご紹介します。
(鈴木さん)インフレになっても抑制できるのでは?
インフレターゲットをして制御できないインフレが起きるとは考えにくいのですが。インフレターゲットというのは政府債務を帳消しにするほどの激しいインフレーションを起こせというものではないし、激しいインフレを抑えるために導入した国では高いインフレ率の抑制に成功しています。
(石川)同感です。現在では、力ずくでインフレを押さえこむことは可能だと思います。
実際多くの国が「インフレ率の抑制に成功」していますが、それらの国がインフレ抑制に払った犠牲をも考慮して、この政策の効果のほどを見極める必要があります。つまり、インフレを抑制するために、10%を超えるような異常に高い金利や高い失業率などの犠牲を払うことになる恐れがあることに注意しなくてはならないということです。
なお、インフレ・ターゲットを採用した国は上の表に整理した通りです。表から気がつくことは、経済規模の大きい米国、日本、ドイツは導入してないということです。これは偶然か、大国の場合には導入しずらい事情があるかは不明です。
(執筆者:石川 秀樹)