【「格付け=良い会社」とは限らない!?】この格付けは「債務の元利金の返済能力」を審査するだけなのですが、世間では、高い格付けの会社イコール良い会社という思いこみが多いようです。
確かに、お金を貸した人から見れば、格付けが高いほうが良い会社といえるでしょう。しかし、株を購入する場合や、就職するとなると話は変わってきます。なぜなら、資金を確実に返せるということは、資金を安全確実に使っているということを意味するだけです。世の中に安全確実で高収益といううまい話はありません。つまり、安全確実路線とは、収益も将来性もそこそこということになります。
一生その会社で働こうとするならば、目先の安定性よりも将来性が重要となるでしょう。これは、将来の利益が重要な関心事である株主の場合も同じなのです。
最後に、某格付け会社のA氏の話で締めくくりたいと思います。「高い格付けの会社を作るのは簡単ですよ。借りた資金を全額国債(*)で運用すればいい。この会社の返済能力は確実と判断できます。でも、この会社は成長性がありませんから、こんな会社の株を買おうという人はいません。つまり、私たち格付け会社は、元利金の返済能力を審査しているだけなのです!」
*注 発言当時、日本国債はAAAで最高格付けでした。現在では、日本国債の格付けは下がっていますので,このように言い切れないかもしれません。日本国債の格下げについては、次回、お話したいと思います。
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