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更新日:2006年06月05日

迷走するフセイン裁判(3)

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最初から問題の多かったフセイン裁判ですが、2006年に入ってアミン裁判長が辞任を表明してしまいます。裁判は続けられるのでしょうか?

文章:鳥羽 賢(All About「世界のニュース・トレンド」旧ガイド)
弁護士の誘拐やフセインの出廷拒否など、ドタバタの繰り返されるフセイン裁判ですが、2006年に入っても相変わらずのようです。2005年末までの経過は、前回の(2)でお伝えしています。

アミン裁判長の辞任

悩み
アミン裁判長はこの裁判を続けることができなくなった
2006年が明けて、フセイン裁判はさらなる問題に直面します。年が明けて早々の1月15日、それまで裁判長として裁判を仕切っていたアミン氏が辞任を表面してしまいます。アミン裁判長の辞任の理由は、周囲からのプレッシャーであるとされています。

特に強かったプレッシャーが「裁判長は、そしてこの裁判はフセインに甘すぎる」というものでした。フセインのこれまでの蛮行に対して厳罰を望む声は多く、その人たちにとっては今回の裁判は手ぬるいものと映ったのでしょう。

そしてその一方で、フセインの弁護団に対する脅迫や誘拐事件が続いていました。判事という公正な立場であるからには、被告や弁護人の身の安全も保証する必要があったのです。アミン裁判長は被告や弁護団も含めて、全ての関係者に公正な裁判を進めようとしてきました。しかしそれが、一部の人々からの批判の対象になってしまっていたのです。

後任の裁判長をめぐるドタバタ

アミン裁判長が辞めてしまったため、残った者は早急に後任を決める必要がありました。最初は副裁判長だったハマシ氏が後任になると思われていましたが、彼は過去のバース党と深い関係を持っていたために、認められませんでした。

その後別の候補として、クルド人のラーマン氏が新裁判長として任命されました。しかし彼は強堅派であったため、フセインや弁護側の反発を買います。次の公判は1月24日に開かれる予定でしたが、その日は新裁判長をめぐるドタバタのためにキャンセルされ、5日後の29日に改めて公判が開かれました。その場でラーマン新裁判長は、フセインや他の弁護人に対して強い態度を取ります。

この日も証人による証言が行われましたが、フセイン以外の被告であるイブラヒム氏が証人に対して侮辱的な発言をしました。そこで裁判長が戒めます。

→フセインに対してラーマン裁判長がとった毅然とした態度は…?

(執筆者:鳥羽 賢)

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