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価格破壊しない売場作り

量販店・スーパーは、いまだ価格破壊に苦しんでいるようです。しかし、顧客のニーズを汲み取れば、価値で売れる売場は作れるはずです。

執筆者:桑畑 穣太郎


賢い主婦からの一通のメール

前回のコラムでの「カット野菜の市場拡大」に関して、ある主婦の方からメールをいただきました。

そこには、価格破壊しないための売場作りを示唆するコメントが綴られていました。

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桑畑さん、こんにちは。
いつも楽しいコラムとメルマガをありがとうございます。

前回のコラムの中で取り上げてくださっている「カット野菜」について、少し感想を書かせてください。

桑畑さんのおっしゃる通り、OLやDinks、シニア層が、「カット野菜」のターゲットなのですよね。あと問題は家族を持つ主婦層ってことですよね?

私自身、家族を持つプラス仕事を持つ主婦層の典型ですが、その「カット野菜」の売り方によっては少々高くても購入する気があります。もちろん、「安全である」というのが前提ですが。

例えば、仕事の帰りスーパーに寄った際に、「回鍋肉」×人分の材料と称して、キャベツ、ピーマン、たけのこのカット野菜と一緒に肉と回鍋肉の素が売られていたら、ということです。

それは、主婦が毎日頭を痛めると思われる献立を提供し、その材料の下準備までしてもらえることになります。買い物を済ませて帰宅し、まな板と包丁を取り出すことなく、すぐに調理することができるわけですものね。

~中略~

忙しいときにはムリせず「時間を買いたい」と思っている主婦の一人として、カット野菜市場の発展を願っている私です。サラダとしてのカット野菜だけでなく、献立の提供とセットで売り出すカット野菜なら私のような家族を持つ主婦層にもウケルような気がするのですが、桑畑さんはどう思われますか?
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メールをいただき、本当にありがとうございました。
非常に素晴らしい視点ですね。
実は私もこのことで前から思うことがありました。
次のページ以降で詳しくお話します。
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