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ガイドいちおし!日本のスゴイ隠れ技術ベスト5 身近な日本の大発明・技術(中)

私たちの身近な商品の中に、日本独自の技術や発明が活躍していることが多い。今回はその中で技術的アドバンテージの大きなベスト5を選定し、その素晴らしさを紹介したい。

執筆者:木村 勝己


前回の”日本のスゴイ隠れ技術ベスト5”の第1位に続き、今回は第2位、第3位の紹介です。

この「日本のスゴイ隠れ技術ベスト5シリーズ」は、『週刊アスキー』(8/16発売号)の「ランキング帝国」との連動企画になっています。そちらも合わせて見て頂けると幸いです。

第2位: 二酸化チタン光触媒の効果

光触媒の超親水機能により、水滴がついても球体化せず曇らずに見える写真:株式会社 村上開明堂日本初の超優れた技術がある。空気清浄機、自動車のサイドミラー、ビルの壁や窓ガラス、舗装ブロック、道路交通標識や看板、テント、ユニフォーム、蛍光灯、冷蔵庫などに共通に使われている新機能素材である。それは光触媒といわれるものだ。これからの用途開発に大きな期待がもたれている。 

この光触媒機能のある物質はいくつかあるが、最も効果が大きく、しかもコストが安いのは二酸化チタン(TiO2)である。成分は塗料や化粧に使うおしろいと同じであるが、二酸化チタンは大きさが十分の一位に小さく、結晶構造も異なったものである。これに紫外線があたると電子と正孔が発生して光触媒が生じるのだ。最近は可視光でも光触媒が得られるものが開発されている。

光触媒の二つの機能

光触媒には二つの機能がある。超親水機能と酸化分解機能である。超親水機能は水滴となじみやすくなるもので、酸化チタン膜の鏡に水滴がついても、球体化せず一様に流れた状態となる。これにより光の乱反射が改善され、曇らずに見えるようになるのである。自動車のサイドミラーや洗面台の鏡などの曇り止めとして効果を発揮する。

現在開催されている愛・地球博では、この光触媒を使った休憩所が設けられている。これは建物全体を打ち水するものだ。屋根から窓ガラス外面に水を流し部屋の温度上昇を押さえるものである。テント地の屋根とガラスに塗った光触媒の超親水機能により、水が面全体に広がって流れる効果が得られる。もちろん水は循環式であり環境には配慮されている。

酸化分解機能は、光のエネルギーにより発生する活性酸素の働きにより、汚れや細菌、におい成分、大気汚染物質などの有機物を分解し、殺菌・脱臭効果が得られるものである。この活性酸素はたいていのものを酸化し、分解してしまう性質があるのだ。

この酸化チタンは触媒として働くのが特徴である。触媒とは、それ自身はまったく変化することなく、周囲の化学変化を促進する役割のため、その効果は半永久的といえるのだ。

この光触媒が注目されたのは次ページのような経緯がある。
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