価格と需要の関係を表す価格弾力性とは?
 |
| たばこは価格が高くなっても止められない価格弾力性の低い商品。 |
通常価格というものは消費者にとって購入を決定づける重要な要素になります。価格が高くなれば、需要は減少するでしょうし、逆に価格が安くなれば需要が増加するのが自然の流れと言えます。
ただ、商品やサービスによって価格の変動と需要の増減に特徴が表れてきます。この特徴は経済用語で『価格の弾力性』と呼ばれています。
たとえば、価格の弾力性が高ければ価格の変動に対して需要の増減が大きくなってきます。最近では原油や穀物価格の世界的な高騰によって、様々な商品やサービスの値上げが相次いでいますが、6月17日の日経新聞によれば今年1月に希望小売価格を155円から170円に値上げした日清のカップヌードルは値上げ前後で売上高が52%の大幅なマイナスを記録しました。カップヌードル自体が保存のきく商品として値上げ前の駆け込み需要の反動があったことも考えられますが、値上げにより、より安い袋タイプの即席めんに需要がシフトしたことなどと合わせて、カップヌードルは価格の引き上げに対して需要が大きく落ち込む価格弾力性の高いタイプの商品ということができるでしょう。
一方で価格弾力性の低い製品は価格の変動に対して需要はほとんど変化しないのが特徴です。一般的に生活必需品や一部マニア向けの商品などは価格弾力性が低くなります。今回のたばこも、依存症という問題もあり、価格弾力性の低い商品と言うことができるでしょう。つまり、たばこは一般の商品に比べて、価格を上げても消費量が減りにくい商品なのです。
今回の厚生労働省が行ったたばこの値上げに関する調査ではヨーロッパにおけるたばこの値上げと消費に与える影響を分析していますが、値上げに伴って税収の増減分岐点に当たる80%を超える人が喫煙をやめたという事実もなく、たばこは価格弾力性の低い商品であることが裏付けられています。
この価格の弾力性という観点から見れば、たばこは1000円になっても需要が極端に減ることはないと予想されますが、果たして値上げが現実のものとなった時に需要はどのような変化を見せるのでしょうか。値上げ論争を含めて今後の動きが注目されます。
【マーケティング関連お薦め記事】
■ 半年で600万円!東大の学費、高い?安い?■ 27日に何が起こる?Sonyのサイトに謎の広告■ 名前の権利を売買!ネーミングライツって?■ 注目の駅ナカサービスBest 5!■ 新時代の戦略:コ・クリエーションとは?■ 回転寿司チェーンのもう一皿頼ませる技術■ 人生を豊かにする人脈のつくり方とは?■ 値上げラッシュ時代に必要な逆転の価格戦略■ 会社を滅ぼすビジネスパーソンの特徴とは?■ なぜ“オヤジ”は新橋に集まるのか?【役立つ情報満載のメルマガをどうぞ!】
記事の更新情報やマーケティングに役立つコラム、書籍など有益な情報満載のガイドメルマガがお陰さまで大好評です!この機会に是非ともご登録下さい。