政府が4月から小麦価格を30%値上げすることを発表!
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| 小麦価格の大幅な値上げが発表され、昨年に続き消費者の負担増が懸念される。 |
農林水産省は15日に政府が製粉会社に売り渡す輸入小麦価格を4月から現行価格より30%も値上げすると発表しました。値上げはアメリカやカナダ、オーストラリアから輸入されている主要5銘柄を対象に、1トン当たり現行の53,270円から69,120円と大幅な上昇となります。
海外における小麦相場は、経済成長が著しい中国やインドなどでの消費の急増による需要の拡大や、オーストラリアの干ばつによる不作やバイオエタノールの原料として小麦からトウモロコシへの転作など世界的な供給不足の影響により、昨年6月から今年1月にかけてなんと60%も高騰しています。
この期間に政府が輸入した小麦は平均すると現行価格よりも38%高い価格になりますが、消費者への影響を考えて、実際の輸入価格よりも8%安い30%に売り渡し価格が落ち着いたというわけです。
小麦価格はどのようにして決められるの?
日本は国内で消費される小麦の内、およそ9割に当たる500トンから600トンを海外からの輸入に頼っています。農林水産省の統計によれば、約50%をアメリカから、25%をカナダから、そして20%をオーストラリアから輸入しています。これらの国から商社を通して買い付けられた小麦は一旦全て政府に買い取られ、その後買い取り価格のおよそ1.5倍の値段で日本国内の製粉会社に再販売されるというスキームになっているのです。このスキームではリスクゼロで莫大な利益が上がる仕組みになっていますが、この利益は国内の小麦農家の助成金に充てられ、日本国内での小麦生産を絶やさないように利用されています。
世界で上がり続ける小麦価格
世界の小麦価格はお伝えしたようにブラジルやロシア、インド、中国などのBRICsと呼ばれる新興国で経済発展が進み、新興国で暮らす人々の消費が旺盛になったことや、石油に代わるエネルギーとして注目されるバイオエタノールの主原料であるトウモロコシの価格が高騰した結果、小麦からトウモロコシへの転作が進み、供給が減少した影響で、ここ数年異常な価格高騰が続いています。
2006年1月にはアメリカのシカゴ商品取引所で小麦の取引単位である1ブッシェル(=約27kg)3.44ドルだったものが今年の1月には9.33ドルを記録するなど実に2年間でおよそ3倍になっているのです。
このような小麦価格の高騰は私達の生活にどのような影響を与えるのでしょうか?次ページで解説していきます。