マーケティング事例

更新日:2006年11月01日

ソフトバンク、予想外割で予想外の事態に?

番号ポータビリティ制が施行された最初の週末。ソフトバンクの予想外割に顧客が殺到し、システムがダウン。取り扱いが中止されました。この予想外の事態はどうして発生したのか?マーケティングの観点から迫ります!

いよいよ携帯電話の番号ポータビリティ制が始まった!

ソフトバンクを襲った予想外の事態とは
番号ポータビリティ制度施行後初めての週末にソフトバンクを震撼させた予想外の事態とは?
携帯電話の番号ポータビリティ制度が施行されて初めての週末。携帯電話各社の営業店は電話番号を変えずに携帯キャリアを変更しようというお客で混雑しました。そんな中、予想外の来客数で営業店が混乱したのがソフトバンク。顧客の各種申し込みが通常の3倍以上に達し、システムがダウン。急遽申し込みを停止するという異例の措置に踏み切りました。

ソフトバンク、予想外の事態の原因とは?

ソフトバンクにこの予想外の事態をもたらしたのは、番号ポータビリティティ制度施行前日に孫社長自らが記者会見に臨み、発表した“予想外割”。通話やメール料金が条件を満たせば0円になるという通常では考えられない料金を急遽発表したのです。

それでは、この通常の3倍以上顧客が殺到した予想外割とはどのようなサービスなのでしょうか?主なものをここでピックアップしてみましょう。

予想外割
データは11月10日から適用される価格。詳細はソフトバンクモバイルのHPにてご確認下さい。


この予想外割は『新スーパーボーナスプラン』という携帯端末の割賦支払と同時に申し込まなければいけないという縛りがあるにせよ、ソフトバンク同士の携帯で通話やメールをする分には21:00~24:00の間の通話を除いていくら使用しようが基本料金の2880円だけで済むということになります。

この予想外割はトップシークレットで進められ、営業店や社員にも知らされないまま、新制度施行前日に急遽発表するなど世間に対して大変なインパクトを与えました。タイミングに加え、料金体系の斬新さが話題を呼び、数多くのマスメディアはソフトバンクのこの奇襲を大々的に報じ、ソフトバンクにとっては格好の無料プロモーションとなったのです。ソフトバンク側にしてみれば、ここまでは予想通りに事が運んでいたことでしょう。

ところが世の中にインパクトを与えるために秘密裏に進められていたこのプロジェクトは、営業店に対する告知やシステムの整備が徹底しておらず、実際にオペレーションを行う店頭が混乱。結局はこの戦略が裏目に出てしまったのです。

ソフトバンクが犯した今回の予想外の事態はマーケティングのどの部分が足りなかったのか?次ページで明らかにします!
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安部 徹也

MBA Solution代表。講演や書籍執筆、メディア出演など多方面で活躍。主宰する『1日3分MBA…

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