そもそもマイナスイオンって何？

最近マイナスイオンの応用商品を多く目にするようになってきた。以前からこの手の商品は通信販売などでよく見かけたのだが、それは安眠マクラやシーツ、エプロンといったように、マイナスイオン繊維にまつわる商品が主であった。

しかし最近はマイナスイオン空気清浄機、マイナスイオン扇風機やマイナスイオンドライヤーといったように、電気製品にまで広がりを見せている。

≪マイナスイオン　ドライヤー＝写真提供：松下電工≫

しかしこれは当然の流れといえそうだ。そもそもこの研究は空気清浄機にあったからである。アメリカが開発した原子力潜水艦であるが、艦内は数ヶ月の密閉状態が続き、細菌が増殖し病人が増える状態であった。

これを防ぐために研究されたのが、空気清浄機によるマイナスイオンの安定供給である。冷戦時代は軍事機密であったが、いまや一般家庭で利用できるようになったのだ。

ところで、このマイナスイオンとはいったい何であろうか？そもそもイオンとは何なのだろう。

全ての物質はそれ以上分割できない原子からできており、この原子は原子核と電子から構成される。そしてこの原子核は陽子と中性子でできているのだ。

≪ヘリウム原子の構造図≫

電子は負の電荷を帯びており電気的にマイナスであり、陽子は正の電荷を帯びており電気的にプラスである。中性子はもちろん電気的に中性である。そしてマイナスイオンは次ページのように発生するのだ。