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更新日:2002年02月22日

ミクロの決死圏ナノテクノロジー

ビジネス 編集部 写真

映画“ミクロの決死圏”で描かれた世界が現実のものとなろうとしている。ナノテクノロジーが多くの分野で新しい変革をもたらしそうだ。そしてカーボンナノチューブが日本で発見された。

文章:木村 勝己(All About「発明・アイデア商品・新技術」旧ガイド)
縮小された人間が潜水艇に乗って患者の体内に入り、患部を治療する映画、“ミクロの決死圏”は、その幻想的な映像と共に印象に強く残っている。

このミクロの人間にとっては患者の動きや、鼓膜を震わす外部の音は大きな衝撃だ。患部に辿り着くまでもこのような障害が多々降りかかり、限られた時間内に戻れるか、ハラハラドキドキの連続であった。

最近良く耳にするナノテクノロジーは、このようなミクロでの治療を可能にする夢のある技術のようだ。


≪35個のキセノン原子によるIBMの文字
=原子の直径は2.2Å
=1Å(オングストローム)は1億分の1cm
=写真提供:IBM≫


ナノテクノロジーとは、長さや大きさの単位であるナノ(10億分の1)スケールからきており、ナノメートルサイズの技術である。つまり原子や分子といった極めて小さなレベルでの作業ができ、原子や分子を色々組み立てて好きな物質を作ることが出来るのだ。

これは、1959年にノーベル物理学賞を受賞したリチャード・ファインマン博士によって、初めてその可能性が発表されたのである。

そして1989年、IBMのアルマデン研究所では、走査形トンネル顕微鏡を開発し、35個のキセノン原子を並び替えて“IBM”という文字を描き出すことに成功している。この写真は当時、新聞に大きく報じられたので記憶している人も多いと思う。13年前になるがその驚きは今でも私の記憶に新しく残っている。

(執筆者:木村 勝己)

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