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軽視してない?メモの効用(後編)

メモ上手とメモ下手の違いはなんでしょうか。あるルールを知れば、あなたのメモの取り方が今日から変わるはずです

西野 浩輝

執筆者:西野 浩輝

営業ノウハウガイド

メモ上手とメモ下手の差

よく、仕事のできる人の共通点として、メモ魔である点が挙げられます。 私が営業マン時代、現在は研修講師として、数々のビジネスマンに会ってきた経験からもそれを実感しています。特にセミナーに参加する人の中で、メモをたくさんとる人は、飲み込みが早く、多くを学んで帰っていきます。

メモを取ることが少ない人(メモ下手な人)にありがちな間違った考え方は、「その情報はメモを取る必要のない程度のシンプルなもの」と捉えている点です。それに対し、メモ魔(メモ上手)の人はメモをとることを「思考を展開していくための起点」だと捕らえています。私が推奨するのは、インプット情報を元にアウトプットを、アウトプット情報を元にインプットを行っていくことです。では、具体例を挙げて考えてみましょう。

インプットを起点にアウトプットする

例えば、上司から「3日後の10月3日までにA社との取引経過ををまとめて提出するように」という指示があったとします。

メモ下手な人は、「忘れるほどのないことなので、メモしなくともいいな」と判断します。そんな方にお伝えしたいことがあります。
ここでメモできることは、情報だけではない、ということ。あなたのアウトプットを書き留めることも可能なのだということです。メモ上手な人は、どんなメモを取るでしょうか。
○ 10/3日までにA社報告書提出。
・資料の目的は?
・10/1AM中:A社の業界動向を調べる
・10/2の飲み会の延期依頼
・10/2中:前任の佐藤さんに問い合わせ
 
上記のように、単に指示内容(インプット情報)だけでなく、思いつく疑問点、自分が行うべきアクションなどのアウトプットについても書き連ねていくのです。指示を受けたの段階で既に、メモ上手とメモ下手の人では、こんなにも差がついてしまうんですね。営業先でヒアリングしているときも同じです。

お客様の状況について、書き留めるべきは、まずお客様の情報。つまり、あなたにとってインプットです。しかし、それで終わってしまってはいけません。この情報を元に自分はどんな仮説を持つかなどの、次のアクションについても記入していきましょう。
次ページはアウトプットを起点に
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