営業のノウハウ/営業の基礎知識

お客さんが求める営業担当者像とは

新人営業マンが街に飛び出すシーズン。しかし、間違った自己アピールをしている方を見かけます。お客様が望む担当者像を正しく理解し、振る舞いを変えてみましょう。

西野 浩輝

執筆者:西野 浩輝

営業ノウハウガイド

新人アピールって必要?

4月入社で営業マンになった方の中には、一人で営業活動を開始されている方もいらっしゃることでしょう。

この時期によく見かけるのが「新人ですが、宜しくお願いします!」 と挨拶している人。新入社員でなくとも、例えば別部門に赴任した際、「新任なので、わからないことも多いかと思いますが~」と自己紹介してしまっている方もいます。

新米であることをアピールすることによって、「お客様に可愛がってもらいたい」という考えもあるのでしょう。

これらの考えを否定するわけではないのですが、あまりお勧めはできません。

なぜでしょうか?

お客様はどんな営業担当者を望むか?

まず、お客様の立場に立って考えてみましょう。お客様は営業マンにどんなことを望んでいるでしょうか。

人によりいろいろな要望があるでしょうが、突き詰めれば、

「自社(自分)の課題を解決してくれるコンサルタント」

だと思います。

しかし、自分が新人であることをすれば、その要望に逆行することにならないでしょうか。

「私は新人です」

「知らないこと、頼りにならない部分があるかもしれません」

「どうかそこのところはご容赦ください」

大げさに言えば、このように、「頼りにならない人間であることのアピール」にとられても仕方がないのです。

新人アピールの悲劇

私が新人だった頃のこと。既に何度かお会いして多少の信頼関係ができていたお客様に、ふとしたことから自分が新人であることをお話ししました。

すると、以前より軽く扱われるようになってしまったのです。「なんだ新人なんだ。じゃあ、頼りにならないかもしれないな」という、お客様の失望がみてとれました。お客様から軽く扱われるようになったことで、自分もモチベーションが下がってしまいました。このとき私は、自分の経験の浅さを安易にお客様に話すことは、お互いを不幸にするということを学んだのです。

あなたが取るべき態度、やってはいけないこととは?

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