企画のノウハウ/企画力関連情報

「食わず嫌い」をなくす雑食読書術

けっこう、自分が好きじゃないジャンルの本は読まなかったりします。でも、なじみの無いジャンルから得られるヒントや感動は大きいものがあります。

野村 尚義

執筆者:野村 尚義

プレゼンテーション・企画力ガイド

読書も食事も、偏っていてはいけません
今回は「All About Life」コーナーとのコラボ企画です。今週のテーマは「浮気ゴコロも使いよう!」ですが、当然ながら恋愛上の浮気について触れるわけではありません(笑) 今回は読書の浮気ということで「ジャンルにこだわらない読書」をお勧めしたいと思うわけです。

読書はするという人でも、読むジャンルは絞られがち。本屋でまわるコーナーがいつも一緒という方も多いのではないでしょうか。でも意外と食わず嫌いしているジャンルの本を読むと、良いことがあったりするんですよ。

革新的な発想は、日常外から

まず私自身の話をすると、なんだかんだ言ってビジネス書が多いです。70%くらいはこのジャンルかな。あとはデザイン関連の書籍とか、小説、まんがなどがそれに続きます。自分が買わない本でも、うちの奥さんが買ってきた本は大体目を通しますし、結構雑食なほうだと思います。

色々なジャンルを読んでいて良いな~と思うのは、本から得られるインスピレーションが偏らないということでしょう。たとえば小説を読んでいて「あ、こういう展開、プレゼンで使えるかも…」と閃いたりする。こうした閃きはプレゼンの本を読んでいてもなかなか得られないものです。

ポイントは自分の視野を狭くしないこと。広い視野のなかで、インスピレーションが降ってくるのを待つわけですね。一方、ビジネス界に目を向けてみると、こうした他ジャンルからインスピレーションを得ている例は多数見られます。

たとえば、ヤマト運輸。いまや伝説の経営者の小倉昌男氏(ヤマト運輸株式会社元会長)は、著書「小倉昌男 経営学」の中で、ヤマト運輸が個人宅配ビジネスに参入した際には、牛丼の吉野家のビジネスを参考にしたと語っています。詳しくはここでは語りませんが、オペレーションのシンプルさが参考にしたひとつのポイントだったようですね。

この「小倉昌男 経営学」は名著なので、ご関心あればぜひ読んでみて下さい。

次のページでは、では雑食読書の第一歩についてお話しします。
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