マンション物件選びのポイント関連情報

更新日:2007年07月22日

緊急地震速報で安全なマンションが実現!?

大きな地震の揺れを事前にキャッチして発表する緊急地震速報が、この秋から本格スタート。マンションでも速報システムを導入するケースが増えています。速報でマンションの安全性を高めることができるでしょうか。

気象庁が10月から速報を一般に提供

モデルルームに緊急地震速報の仕組みを展示するケースも見られる
モデルルームに緊急地震速報の仕組みを展示するケースも見られる
気象庁は今年10月から、緊急地震速報の一般への提供をスタートさせる予定です。緊急地震速報とは、地震が発生したときに大きな揺れがくる数秒~数十秒前にいち早く知らせるシステムのこと。

地震の揺れには伝わる速度の早いP波(初期微動)と強い揺れのS波(主要動)があることは、学校で習った記憶のある人も多いでしょう。緊急地震速報では震源近くでP波をキャッチすると自動的に震源の位置や規模、揺れの強さを自動計算し、報道機関や防災機関などに瞬時に知らせるというものです。

マンションに標準装備するケースも増加

この緊急地震速報のシステムを、マンションに導入する動きが広がりつつあります。不動産経済研究所の調査によると、2006年5月~2007年3月に首都圏で分譲されたマンションのうち17物件・685戸で導入されたそうです。分譲物件全体に占めるシェアは1.0%に過ぎませんが、その後も導入は増えつつあります。実際、三井不動産レジデンシャルや大京、東京建物などの大手デベロッパーが標準装備する意向を打ち出しました。

マンションに設置されるシステムは、気象庁から発信された緊急地震速報を共用部分の受信装置で受信し、瞬時に解析して各住戸のインターホンに通知するというもの。各住戸では揺れの大きさに応じて2~3パターンの警報を鳴らす仕組みになっています。

警報が鳴ったらまず身を守ることが先決

システムが設置されることで、地震時にマンション内にいる人の被害を抑えられるものと期待されます。数秒の猶予があれば、テーブルの下にかくれたり、重い本棚やタンスなどの近くから離れたりできるでしょう。とっさの地震対策というとコンロなどの火を消すことがまず思い浮かぶかもしれませんが、気象庁によると「火の元から離れている場合は無理に消火しようとせず、まず自分の身を守ることが先決」としています。

余裕があれば玄関ドアを開けて避難路を確保してもよいのですが、最近のマンションでは地震による閉じ込めを防ぐための耐震ドアが設置されているケースも多いので、その場合は無理に開けなくても大丈夫だと思われます。逆にあわてて外に飛び出すのは事故やケガの元なので避けるべきです。

次ページでは緊急地震速報の限界について検証します。

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大森 広司

ベテラン住宅ライターが、マンション選びからお金の話まで分かりやすく解説。

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