文章:立川 亜美(All About「話す技術・伝える技術」旧ガイド)
この春からフジテレビ系で放送された月9(月曜日9時)ドラマ「CHANGE」。最終回の最高瞬間視聴率31.2%を記録し、木村拓哉さんが総理大臣を演じ、永田町でも話題になったそうです。このドラマには、彼の伝え方に聴衆をつかむヒントがあるようです。そして主人公の朝倉啓太が総理大臣として語ってゆく言葉の力とは……。今回は、この話題のドラマ「CHANGE」から学ぶ、伝え方のポイントをご紹介します。
1. 自分の言葉で語る
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| 自分の言葉にはパワーがあります。心の深い部分から出てきているからです。 |
ドラマのあらすじを紹介しますと、田舎の小学校の教師だった主人公が、突然に担ぎ出されて国会議員になってしまう。そして総理大臣にまでなるという話は、少し現実的でないかもしれません。ただ、そんな彼だからこそ使えた言葉があったように感じました。それは、自分の言葉で話す、ということ。
以前、ラジオDJ養成の授業で「自分の言葉で話したほうがいい」と言ったところ「自分の言葉って? 辞書に無い言葉ですか?」と聞かれました。うーん、確かにこの定義は難しい。でも、キムタクが演じた朝倉総理は、自分の言葉で語っていました。
私たちが使っている言葉は、色々な場所で得た情報や知識からのものが多いはずです。その「言葉」は、誰かが使っていたり、作った言葉だったりします。でも、その言葉を本当に自分で理解して、納得して使っているでしょうか? なんとなく、ただ意味もなく使っていませんか?
私が考える「自分の言葉」とは、どこの書物で読んだもの、どこで聞いたものであっても、自分のお腹に一度入れて、納得したもの。いわゆる「腹に落ちる」「腑に落ちる」というものです。ニュースで聞いたことでも、誰に聞いたことでも、自分の心で感じながら使う言葉なら「自分の言葉」だと思います。
自分の言葉に出来ていないうちに使うと、聞いているほうは「本当に思っているのかな、言葉だけだな」と感じてしまいます。借りものの言葉だというのは、すぐわかってしまうものです。
朝倉総理は、自分の中できちんと確信した言葉で話すことで、人の心をつかんだのだと思いいます!
次のページで、あとの2つのポイントをご紹介しましょう。