文章:宇都出 雅巳(All About「コーチング・マネジメント」旧ガイド)
いくら部下に質問しても、上司と部下の間に信頼関係がなければコーチングはうまくいきません。どうやれば信頼関係が創れるのでしょう? そしてそれをより強くするにはどうしたらいいのでしょう? 関係創りのコツをご紹介します。
《CONTENTS》
●信頼関係がないとコーチングは失敗する(1P目)●自分や相手の心を開いて信頼関係を創る(1P目)●「関係について話せる関係」を創る(2P目)●コーチングとは関係であり、関係創り(2P目)信頼関係がないとコーチングは失敗する
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| 信頼関係がコーチングの成功を左右する |
前回の記事
「目標管理面談を成功させる2つのコツ」では、
「意識の焦点を『目標』という事柄ではなく、『部下』という人に当てる」という聴き方のコツをご紹介しました。
多くの人が、「面談の中身が濃くなった」「本人のやる気が出てきた」といった効果を感じられたと思いますが、なかには、「これまでよりも話してくれなくて困った」「部下の反発を感じた」という人もいるかもしれません。
うまくいかなかった原因はいろいろ考えられますが、その大きな原因は
「部下との信頼関係」がまだできていないことにあるでしょう。「事柄」を話すことは世間話と同じで、あまり信頼関係ができていなくても成立します。しかし、自分という「人」に焦点を当てられて話すことは、部下にとって信頼関係がないと話しづらいものなのです。
上司がいくら質問しても、部下が応えてくれなければ、対話は弾まず、コーチングは成立しません。いきなり質問をする前に、まずは部下との信頼関係を創っておくことは、目標管理面談やコーチングを成功させる大きなポイントになります。
しかし、どうやれば、部下との信頼関係が創れるのでしょう?
自分や相手の心を開いて信頼関係を創る
信頼関係を創るというと、多くの人が思いつくのは、「今度、ランチか飲みにでも誘って、一緒に食事をする」ことでしょう。確かに仕事の場を離れて、お互いの役割を外すことで、よりリラックスして、本音の会話ができやすいでしょう。さらにアルコールが入ればなおさらです。
リラックスして自分や相手の心を開けば、二人の距離は近づいて、信頼関係が創られていきます。そして、コーチングのさまざまなかかわり方の中にも、自分や相手の心を開いていくものがあり、それを行うことで信頼関係は創られ、強くなってていきます。
たとえば、相手の人となりを認め、それをそのまま伝えていく
「認知」(「あなたは本当にお客様の満足を大事にする人だね」など)。相手や相手の話に評価判断を加えることなく、ただただ無邪気に関心を向け続ける
「好奇心」(「そうすることで何を得たいの?」など)。
このように自分や相手の心を開くことで信頼関係を創ることは有効です。コーチングはこのために有効ですし、「食事に行く」といったさまざまな方法があるでしょう。
しかし、実はもっとより直接的に、しかも部下の主体性を引き出しながら信頼関係を創っていくアプローチが、コーチングの流派の一つである
「コーアクティブ・コーチング」には含まれています。
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