定型の提案書フォーマットが共有されていても、「AさんがB社に提出した提案書」といった、本当に見たい、役立つ情報は、各担当者のパソコンの中に眠っていることが多い。そうした情報がWikiに公開されていれば、それも自由に情報として活用できる。よりパーソナルな情報によるつながりを契機に、「詳しいことはAさんに聞いてみよう」といった、新たなコミュニケーションが生まれる可能性も増える。
たとえWikiがなくても、ブログやSNSを活用すれば、グリーの社内Wikiに近いことはできる。田中氏の話を参考に、自らの成果物をオープンにし、新しいコミュニケーションにチャレンジしてはいかがだろう。
働きやすい会社とは?
しかしながらWikiで完結するほど、コミュニケーションは単純ではないようだ。
「ただWikiだけで、社内コミュニケーションが完璧とはいえません。これもどの組織でも同じことだと思いますが、事業内容や社員数などの変化によって、社員とのコミュニケーションの問題が生じることがあります。社長である僕の役割はその都度、組織をチューニングし『働きやすい会社』を実現することです。しかし、この『働きやすい会社』については、人によって大きく考えが異なります。そこで昨日僕は、社員全員と1人ひとりと時間を作って『いい会社とは何か?』語り合いました。それだけでも効果があったと思いますが、話に出たヒントをいかに実現してゆくかが僕の仕事です」
SNSという新たなコミュニケーションツールの開発に挑むグリーは、Wikiの活用など社内コミュニケーションについても斬新な手法を導入している。そのグリーがさらに規模を拡大し、50人、100人となったとき、どんなツールや手法を取り入れているか。キャリア構築のポイントとなるヒューマンリレーションについて、新しいヒントを与えてくれることを田中社長に期待したい。
▼関連リンク ・参考記事『
「非連続」を生むSNS的経営』
・著書『
僕が六本木に会社をつくるまで』
・「
GREE」
・
やりたいことの見つけかた ・
成功者の習慣&手帳術 ・
正社員以外の働き方▼関連ガイドサイト ・
起業・独立開業