文章:角田 正隆(All About「キャリアプランニング」旧ガイド)
設立1年半で20名の組織に
All Aboutの読者であれば、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「
GREE(グリー)」の利用者も多いだろう。これはインターネット上のコミュニティサービスであり、友人の紹介(紹介制の場合)によって参加が許され、日記への書き込み、趣味などカテゴリ毎の掲示板などで、交流を広げてゆくものである。「GREE」はSNS業界の大手である。
田中良和氏は「GREE」を運営するグリー株式会社の社長で、このサービスを「楽天」在籍時に個人サイトとして立ち上げている。その後、独立して六本木にオフィスを構え、現在約20人の若いスタッフが、サービスの開発や運営に当たっている。
会社設立から約1年半と社歴は短いものの、瞬く間に組織を急拡大させた田中社長の考えは?
採用条件「何かを成し遂げたい人」
「何をやるかよりも、誰とやるかが大切だ」
これはガイドが誰かから聞いた言葉なのだが、本質を突いた鋭い意見だと思い、今も脳裏に焼きついている。確かにキャリアを積む上でも、よき上司、同僚、部下に恵まれることは、キャリアの成功・不成功を左右する大きな問題だといえる。グリー田中社長も「誰」と仕事をするか、とてもこだわっている1人だ。SNSを始めたのも「人」を重視する考えからであり、会社設立時、「最初に着手した仕事はメンバー集め」だったという。
そのとき何を重視したかと本人に聞くと、「何かを成し遂げたい人」という答えが帰ってきた。その基準は採用する人材だけではなく、ビジネスパートナー選びのポイントにもなっているようだ。
「人材集めと同じぐらい最初に着手したのが、ベンチャーキャピタルからの資金調達です。スピードを重視して会社設立6カ月で1億円の資金調達を実現させています。ベンチャーキャピタル(VC)を選ぶとき決め手になったのは、20代という若さでVCの要職であるパートナーに就任した小林(雅氏 現グリー取締役)の存在でした。彼はこれからさらに成長したいと考えている人物であり、我々も彼と共に成長したいと思ったのです」