◆住宅メーカーが導入し始めた免震装置家を建てるときに、耐震性は重要なことです。阪神淡路大震災の記憶もまだ新しいし、東海地震も話題に上っています。

そんな状況で、住宅メーカーの関心は、地震の揺れをいかに軽減するかということに移ってきているようです。マンションなどの中高層住宅では、珍しくなくなった免震装置を一戸建てにも取り入れる住宅メーカーが目立ってきており、耐震実験や免震実験を行っています。
では、その免震装置とは、どんなものなのでしょうか。
◆建物と地盤の間で地震の揺れを吸収するある住宅メーカーの免震実験に立ち会う機会がありました。三次元で動く震動台の上に2階建ての住宅を建て、地震を発生させて耐久性を確認するというものでした。実験が始まると、前後左右、上下に家が動くのですが、少なくとも30センチほどは動いたようです。阪神淡路大震災などいくつかの地震を再現して実験しましたが、住宅には全く損傷はなく、窓ガラスが割れることもありませんでした。室内に掛けられたカーテンが大きく揺れていたのが印象的でした。
免震装置とは、住宅メーカーによって仕様が少しずつ異なるようですが、建物と基礎の間に取り付けた装置が地震が発生すると、可動して揺れを吸収する仕組みです。免震装置によって揺れを逃がし、地震のエネルギーを吸収することで、建物そのものの揺れを5分の1とか、8分の1といったレベルまで軽減します。揺れが軽減されることで、建物の被害だけでなく、家具の倒壊などによる被害やケガも抑えることができるわけです。
阪神淡路大震災のときにも、倒れてきた家具の下敷きになったり、棚の上から落下したものによって、ケガをしたり、命をおとされた方が相当いたと聞きます。また、住宅には、窓ガラスや、食器棚のようにガラスも多用されています。大きな揺れでガラスの破片が散乱してしまったら、次の行動も起こしにくくなります。たとえ、地震が発生しても、揺れを軽減することができれば、かなり安心できそうです。
免震装置は、普段は固定されています。ですから、強風などで建物が揺れるようなことはありません。センサーが付いていて、震度4~5以上の地震を関知すると、ロックが解除されて免震装置が作動。地震の揺れがおさまると、自動的にロックの状態に戻るようになっているそうです。
では、この免震装置は、いったいいくらくらいするものなのか、次のページで説明しましょう。