キャリアプラン/キャリアアップの方法

成功者のキャリアプランニング術

数年前まで同じポジションにいたのに、ここ数年でキャリアアップした仲間がいる。彼らが成功した理由は何なのか。大社長とかではなく、身近な存在の彼らの成功事例をもとに、キャリアアップの秘訣を考える。

執筆者:牧田 幸裕


身近にいる成功者の声を聞いてみよう

等身大の成功者の秘訣
等身大の成功者。そのキャリアプランニングの成功の秘訣とは。
キャリアアップの成功者というと、ITベンチャー創業者、敏腕外資系コンサルタント、世界を飛び回る商社マンなどをイメージしがちですが、決して彼らだけが成功者ではありません。

周りをみまわしてみると、もっともっと身近なところに、様々な成功者がいます。自分のキャリアに悩み、苦しみながら解決し、成功を掴み取る。等身大の成功者たちの話を聞き、ご自身のキャリアプランニングの参考にしてはいかがでしょうか。

今回は、中堅人材派遣会社でコンサルティング営業をしているSさんにお話を伺いました。

Q:
簡単にプロフィールを紹介してください。
A:
2000年に大学を卒業し、この会社に入りました。超氷河期と言われる時代だったので、就職は本当に大変でした。たくさんの採用担当者の方たちとお会いするうちに、こういう採用の仕事も面白いなぁと思い、この会社を選びました。

今は、コンサルティング営業が仕事です。クライアント企業から派遣ニーズを聞き出し、それに応える提案し、案件を獲得するという仕事をしています。

Q:
今後は、どんなキャリアアップをお考えですか。
A:
クライアント企業を訪問していると、様々な経営課題が見えてきます。派遣社員をクライアント企業へ派遣し、補助業務を手助けするのが私の担当になるのですが、仕事を通じてクライアント企業がどう成長しようとしているかなど、いろいろ気づくこともあります。だから、今後は、そうした経験を活かして派遣のみならずクライアント企業の成長を支援できるような仕事をしていきたいです。

Q:
将来のビジョンがしっかり見えていますね。最初から、そのような将来のイメージを持てていたのですか?
A:
いえいえ。そもそも学生時代は、人材派遣業界に入るなんて考えもしませんでした。自分に何ができるのか、さっぱりわからなかったし、就職活動時に人材派遣も面白いかなぁと思った程度だったので。

社会人になってからも、最初は言われた仕事をこなすのが精一杯。というか、言われたことすらほとんどこなすこともできず……。将来のビジョンなんて考える暇も無く、目の前の言われた仕事をこなすのが精一杯でした。

Q:
今のSさんの自信あふれる表情からは、想像もつきませんね(笑)。では、いつから将来のイメージが持てるようになったのですか?
A:
つい最近です。ほんの最近までは、本当に仕事もできない、未来も見えない、あんまりやる気も起きない、という三重苦にずっと苦しんでいました。でも頑張って仕事が少しずつできるようになって、少しずつ自信がもてるようになって、それでようやく将来のことを考える余裕が出てきたという感じです。

三重苦に苦しんでいた時代から、何が成功への転機になったのか?続きは、次ページで。
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