キャリアプラン事例

更新日:2005年04月18日

苦境を救った「ひとこと」2

近藤さんが設立した「レゾナンス」は、停滞する出版業界に新風を吹き込んでいる出版ベンチャーである。近藤さんには、同級生の問いかけ以外に、自分の人生を決定付けた感慨深い“ひとこと”があったという———。

文章:角田 正隆(All About「キャリアプランニング」旧ガイド)

もう1つの“ひとこと”

近藤正純・ロバート氏 レゾナンス代表取締役社長
近藤正純・ロバート氏 レゾナンス代表取締役社長 65年両親の駐在先アメリカで生まれ、イギリス・日本で育つ。88年慶大(経)卒、同年日本興業銀行入行。96年コーネル大MBA取得。97年同行退職。98年3月レゾンナンス出版設立。代表作『オンリーワン』など。クルマ・バイクのフリーマガジン『ahead』が好評。クルマ・バイクで“気づき”を得る?
MBAに留学中だったレゾナンス近藤社長は、クラスメートの「君は、何をやりたいの?」という問いを“きっかけ”に、価値観が大きく変化。その後、銀行エリートとしての人生を捨て、出版社を設立する道を選んだ。

銀行の同期には、楽天・三木谷社長もいたというから、近藤さんは旧来の考え方を打ち破った「パイオニア世代」だったのかもしれない。

近藤さんが設立した「レゾナンス」は、メッセージ性の強い出版活動や日本初の出版ファンド組成するなど、停滞する出版業界に新風を吹き込んでいる出版ベンチャー。近藤さんには、同級生の問いかけ以外に、自分の人生を決定付けた感慨深い“ひとこと”があったという———。

自分探しの旅

近藤さんは留学中の2年間、「やりたいこと」を見つけようと努力していた。しかし2年間では、本当に「やりたいこと」が何か、はっきりした解答は得られなかった。

帰国して銀行に戻ると人事部に配属され、海外駐在者の給与制度改訂プロジェクトに携わった。このプロジェクトは簡単に言ってしまえば、割高な海外駐在者の給与を合理的な水準に下げるという仕事。海外のベテラン行員からは「ふざけるな!」と怒号の電話が掛かってきた。

「俺、何やってんだろう———」。悶々とした気持ちが晴れることはなかった。


>「やりたいこと」を見つける法
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藤田 聰

人材開発・キャリアプランニングの専門家。IBMを経て起業。大手企業を中心に、延べ30万人以上の能力評…

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