長期優良住宅・長く暮らせる家

更新日:2006年01月31日

家は、相続するときどんな状態だといい?

相続で家を引き継ぐというのはよくあることですが、相続した家の状態によって、その後、その家がたどる運命が変わるのではないでしょうか。

相続したときの家の状態で、その後の運命が変わる?

家は、相続したときにどんな状態なのかということが、相続後のその家の運命を左右するのではないでしょうか。例えば、耐久性があってまだまだ住み続けられる状態なら、相続した人の中で住もうという人が出てくる可能性があるでしょう。恐らく、相続した人は、相続した家に関わりの深い人でしょうから、さまざまな思い出や愛着もあるはず。性能に問題がなければ、暮らしてみようかなと考えても不思議はありません。

また、すでに住居などがある場合は、人に貸したり、売却したりということが考えられますが、そういった場合でも、その家の状態によっては、借り手がなかなかみつからなかったり、売却価格が予想より低くなってしまったりということもあるでしょう。

08.jpg
二世帯住宅の場合は、キッチンや浴室などの水まわりが重要なカギとなるようです

つまり、家の状態がよければ、選択肢が広がるばかりでなく、どのような選択をするにしても、大きな効果が得られる可能性が高くなるわけです。そういった意味からすれば、前ページで紹介したSさんとTさんの相続後の家の運命は、対照的です。

家の状態 ハード面 その基準とは?

では、運命を左右するという「家の状態」のハード面とソフト面とは、具体的にどんなことなのか、まず、ハード面からお話ししましょう。

どんな家であっても、住宅の基本性能は重要です。少なくとも、落ち着いて暮らせるだけの耐久性や耐震性は欠かせない条件ですし、現代の一般的な生活ができるくらいの断熱・気密性も必要でしょう。

もう少し具体的にいうならば、耐震性なら、できれば新耐震基準以上の性能。つまり、「震度5強程度の地震ではほとんど損傷を生じずに、極めてまれにしか発生しない大地震に対しても人命に危害を及ぼすような倒壊等を生じない」という基準以上の耐震性を備えていることが望ましいでしょう。もちろん、耐震補強工事をすれば、この基準をクリアできるのであれば、工事をしたほうがいいと思います。

耐久性については、最低でも、暮らす人がそこに住もうとする期間を超える耐久性が必要なのは、いうまでもありません。

断熱・気密性については、次世代省エネルギー基準とまではいかなくても、できれば1992年に改定された新省エネルギー基準程度の省エネ住宅だと、結露も少なく、家の中の温度差も小さいので、暮らしやすいでしょう。

家の状態 ソフト面 その基準とは?

次に、ソフト面については、家族が暮らせるだけの部屋数があるか、生活スタイルに適した間取りなのかといったことから、高齢者や子供でも、安心・快適に暮らせるようにバリアフリー設計になっているか、設備機器がどうなっているか、などです。ただ、これらの多くは、構造躯体が頑丈で、多少の間取り変更ができるのなら、リフォームでかなりのことが対応できます。例えば、間仕切り壁を一部壊してリビングとダイニングを一体化させたり、手すりを取り付けたりなどです。

しかし、リフォームで対応できないケースもあるでしょうし、リフォームしやすいかどうか、あるいは、小さな費用ですむかどうかは、その家の構造や施工がどうなっているかによって、さまざまです。

つまり、あらかじめ住み手の家族構成が変化することを見込んだ構造を取り入れていたり、将来のメンテナンスに備えて設備や消耗品の交換がしやすくなっている住宅であれば、かなり長い期間にわたって、高い水準の暮らしをすることができると思うのです。

このことは、何らかの理由があって、相続した家を手放さなくてはならない場合や、人に貸すといったケースでも、同様だと思います。

こうやって考えてくると、やはり、最初から長く暮らせる基本性能を備え、いつまでも快適に暮らせるような仕組みをもった家を建てたほうがいいと、思ってしまうのです。

1 2
  • 印刷する
  • ブックマークする
  • 携帯に送る
  • ブログに書く

あわせて読みたい

この記事の担当ガイド

写真

大塚 有美

住宅雑誌のベテラン編集者が、住み手の目線から長く暮らせる家を探求します。

続きを読む

ガイドからのお知らせ

住宅・不動産関連コミュニティ

北欧好きが、愛用の北欧モノを見せ合うコミュニティ

メルマガ登録

【住宅・不動産メルマガ】一戸建て、マンション、リフォームからインテリアまで、住まいに関するアイデア満載の情報をお届けします。

ショッピングカタログ

All About モバイル

QRコード

All Aboutがケータイで読める!

オススメ記事をメールでチェック

知識・経験を生かして、記事を書いてみませんか?