照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

光源のよもやま話2 蛍光灯の起源

照明業界ではランプを光源と言います。光源の種類や使われ方は多彩です。ここでは、光源の基礎的な話や雑学について紹介していきます。今回は前回の白熱電球と同じくらいポピュラーな蛍光灯編です。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

皆さんの家では、どこに蛍光灯を使っていますか。リビングルーム?キッチン?書斎?

前回の白熱電球同様、蛍光灯も私たちの生活には、とても馴染み深い光源です。しかし、蛍光灯は誰が発明したか?となると、エジソンはおろか、ほとんど知られていません。

蛍光灯は、白熱電球の発明から50年後、1935年にアメリカのGE社のインマンという人たちによって発明されました。発明当時は15W~40Wまでの長細い直管型が発売されていました。

白熱電球と違い、1形状が直管型 2光が白い、という点が新しく、3年後1938年にNY万国博覧会に使われ、注目を浴びます。その後、欧米の住宅照明にも使われ始めるのですが、その伸びは意外なほど期待できず、やがて、オフィス照明として普及が主流となります。

現在でこそ、明るさに優れた蛍光灯ですが、初期のモノは今日のモノに比べ1Wあたりの明るさは1/2~1/3と暗く、寿命も2000時間と現在の白熱電球なみの約1/5ほどでした。
  
日本では、1940年に法隆寺の壁画模写のための光として、初めて実用化されました。この模写に立ち会った人の話によると、金堂の薄暗い堂内が明るくなり、模写のキャンパス部がおよそ1000ルクスで照らされたそうです。光色は昼光色という少し青白い感じの色ですが、色の見え方はとても良かったそうです。

1000ルクスは、およそコンビニエンスストアの明るさです。ルクス覚えていますか?、記事「照度を意識しよう」でも書いているように、ルクス(照度)=何かする際に必要な明るさのことです。JIS(日本工業規格)では、作業をする際に必要な照度は750~1500ルクスと言われています。それまで、白熱電球しか知らない人にとって、当時の1000ルクスは、どんなに明るく感じられたことでしょう。

次のページでは、日本の住宅に蛍光灯が普及していく経緯についてご紹介します。
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