照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

「アッパーライト」ってどんな光?

天井や壁を明るくする照明をアッパーライトと言います。光源が直接見えない器具は目に優しく、癒しの空間になります。フロアスタンドをはじめ、ブラケットやスポットライトでもアッパーライトを表現できます。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

アッパーライトで間接照明


写真1.灯具が光らないタイプランプから放射される光の多くが上方に向かい、おもに天井や壁を明るくする照明をアッパーライトと言います。このような光を放つスタイリッシュなインテリア器具の代表格は、灯具を含めた器具の高さが1.8m程度か、それ以下の支柱を持ったフロアスタンドが挙げられます。灯具が人の目線より上にあるものは、中の光源が直接見えないことから、このような器具を間接照明器具という人もいます。

写真2.乳白ガラスの優しい光
上方に向かう光、つまり天井面を明るくする光には2通りあります。それはスポット的なものか、柔らかい光なのかによってアッパーライトの効果は異なります。灯具のデザインはボール(皿)やカップ型が多く、金属でできているものはパンチングやスリットなどになっていない限り灯具が光って見えません。そのため天井面だけがおもに明るく、より間接照明効果が高くなります。

一方、乳白ガラス製は灯具がまぶしくない程度に光っているため、天井面だけではなく、壁面もやさしく光ります。そのため明るさ感がありますが、間接照明効果は少し弱くなります。アッパーライトのフロアスタンドは使用する部屋の大きさや内装の仕上げ、色によっても照明効果は異なります。

一般に天井高に対して間口や奥行きが広く、明るい仕上げの内装を持った部屋で使うと、照度が効率的に得られ、見た目でも空間が明るく見えます。何故ならば、このような部屋は天井面が生活視点で目に入りやすいからで、天井面を明るく照明する意味があります。

逆に狭い部屋では天井は意識してみない限りあまり目に入らないため、照明効果が薄くなるので注意しなければなりません。

次の頁では、アッパーライトは目に優しい光についてご紹介しています。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます